コーヒー 

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:2014/03/18(火) 08:59:55.45 ID:
関西でおなじみの喫茶店「珈琲(コーヒー)の青山」が2月末で全11店舗を閉店し、喫茶店事業から撤退した。大手コーヒーチェーンの進出や安価なコンビニエンスストアの入れ立てコーヒーに押され、業績が悪化したのが大きな原因だ。価格やサービスが多様化し、「勝ち組」と「負け組」がくっきりと分かれ始めた喫茶店市場。昔ながらの喫茶店は苦境に立たされている。

■待ち合わせに重宝

「珈琲の青山」は、青山珈琲(兵庫県尼崎市)が兵庫、大阪、奈良、広島の各府県で計11店を運営していた。

同社は昭和23年に創業。店は大阪・梅田や神戸・三宮の繁華街などに立地し、ガラス張りの外観や豪華なインテリアなど高級感のある落ち着いた雰囲気が特徴で、待ち合わせなどに重宝されてきた。コーヒーも売り物のブルーマウンテンが1杯550円と、1杯200~300円台で提供するチェーン店などより高めだった。

帝国データバンク神戸支店によると、ピーク時は36店舗まで拡大し、平成10年には約41億円
の売り上げがあったが、24年は約5億円に落ち込んでいた。

同社は喫茶店事業からの撤退について「創業者である社長が高齢になり、自分が生きているうちに店を閉めたいとの意向があった。業績面で他店に押され低迷し、4月から消費税率が上がることもあり、このタイミングで撤退を決めた。今後は不動産業に絞る」と説明。大人向けの高級志向が、安価なコーヒー店が浸透した今の時代に合わなくなったとの見方もある。

■減り続ける喫茶店

外食産業総合調査研究センターの推計では、平成24年の喫茶店の市場規模は1兆197億円。ピークだった昭和57年(1兆7396億円)の約6割に縮小。喫茶店の事業所数も総務省の統計によると、自家焙煎などの「珈琲専門店」ブームだった昭和56年の15万4630店をピークに減少し続け、24年には4万9298店と3分の1以下にまで落ち込んでいる。

背景について、兵庫県喫茶飲食生活衛生同業組合の理事長で、神戸市垂水区で喫茶店「リア珈琲」を経営する林靖二さん(61)は「若者はファッション性の高い『スターバックス』や安いコンビニのコーヒーに流れる。ビジネスマンも『ドトールコーヒー』などセルフサービスの店に行く。個人経営店には後継者が不足しており、時代の変化に対応できていなかった」とみる。

■禁煙や無線LANは当たり前

個人経営店が減少する一方、大手チェーン店は急速に店舗数を伸ばしている。

業界最大手のスターバックスコーヒージャパン(東京都品川区)は、エスプレッソ主体のメニューと独自のブランドイメージで売り出しに成功。店内の全面禁煙も女性層を中心に支持を集め、日本でも人気が定着し、昨年9月に国内の店舗数は1千店を突破した。

客のニーズを受け止める企業努力も大切だ。会社のオフィスではなく、喫茶店などでノートパソコンやタブレット端末を使って仕事をする「ノマド(遊牧民)ワーカー」と呼ばれる層が若い世代を中心に増えており、こうした客を呼び込もうと、インターネットに接続できる公衆無線LANサービスの設置をアピールする店舗が目立ってきている。(※続く)

●閉店した珈琲の青山三宮西口店