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photo credit: Santa Clara Sewer Project via photopin(license)
(イメージです。)


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:2015/04/20(月) 11:30:43.86 ID:
 地盤沈下が発生する主な原因として指摘されている、老朽化した下水管について、ソウル市が大々的な調査や整備に乗り出すことになった。2010年から14年までの5年間に同市内で発生した地盤沈下の件数は約3300件に上るが、そのうち81.4%が下水管の老朽化によるものだった。

 ソウル市は19日、敷設から30年以上たった約5000キロの下水管のうち、軟弱地盤や空洞が発生している地域、掘削工事現場周辺などに設置されている2720キロ区間を対象に、2018年までに調査や整備を進めると発表した。同市は現在、18年までの予定で、敷設から50年以上たった下水管932キロを交換する作業を進めているが、これとは別に、老朽化した下水管に対する全面的な調査に乗り出す方針だ。現在、1年間に300キロの下水管について調査を行っているが、敷設から30年以上たつ下水管は、毎年260キロほど伸びていることから、全面的な調査が必要な状況だという。

 ソウル市は今年、1315キロの区間について調査や整備に取り掛かるという。監視カメラや肉眼での調査など、これまで行ってきた方法以外にも、地中レーダー探査装置(GPR)による探査、トンネル内での内視鏡検査などを通じ、下水管内部や周辺の地盤の異常の有無まで調べる方針だ。老朽化した下水管の状態について、客観的な評価を手助けする辞め、関連分野の従事者や研究員、学者など、10年以上の経験を有する人たちからなる「下水管実態評価諮問委員団」も結成する。下水管の使用についての研修だけでなく、下水管を流れる物質の科学的な特性、周辺の地盤の状態などを総合的に反映する「下水管老朽度評価基準」も設定する方針だ。この基準に基づき、交換が必要な下水管を分類し、交換作業の設計も来年までに終える計画だ。

 ソウル市は今年、市費1840億ウォン(約201億7600万円)と国費100億ウォン(約10億9650万円)を投じ、老朽化した下水管の整備事業を行っている。国費は1000億ウォン(約109億6500万円)の計上を求めたが、下水管の調査費用50億ウォン(約5億4800万円)を含む150億ウォン(約16億4500万円)の支援にとどまっている。同市では2009年以降、下水管の整備が国費による支援事業の対象から除外されている。下水道の使用料も昨年まで3年連続で平均23%引き上げられており、これ以上の引き上げは困難だ。
 
 同市の関係者は「最近、各地で発生している道路の陥没などにより、市民の不安感が非常に高まっているだけに、老朽化した下水管の整備事業に最善を尽くす方針だ。環境部や企画財政部(いずれも省に相当)や国民安全処(庁に相当)など政府の省庁も関心を持ち、予算の支援をしてくれることを望んでいる」と話した。 
 
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