経済 
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:2015/03/19(木) 12:34:37.37 ID:
67人が投資した会社に株の15.7%を持つ筆頭株主がいる。その会社で筆頭株主が後押しする人ばかりが代表取締役になっていたら、どんなことになるだろうか。中国が設立を主導する国際金融機関「アジア・インフラ投資銀行」(AIIB)をめぐる論争はこうした状況に端を発する。

アジアには既にアジア開発銀行(ADB)という開発援助機関がある。AIIBは新たな領域を開拓するのではないということだ。1966年に発足し、まもなく半世紀を迎えるADBは、その歴史が物語る通り、規模がかなり大きい。資本金は1650億ドル(約20兆円)に達する。フィリピンのマニラにある本部の職員は約3000人。だが、現職を含む歴代のADB総裁9人は全員、日本人だった。加盟国は67カ国にもなるが、何が起こっても総裁の国籍は一度も日本以外にならなかった。もちろん、その理由は日本の出資比率(15.7%)に負うところが最も大きいが、形式的であれ寛容さを示しているほかの国際機関を見ると、ADBは非常に対照的だ。

国際通貨基金(IMF)は「ヨーロッパの専有物」だと批判されているが、それでも69年間で6カ国の人物が交代でトップを務めてきた。米大統領が事実上の人事権を行使する世界銀行の総裁もオーストラリア出身のジェームズ・ウォルフェンソン氏が務めたことがある。現総裁のジム・ヨン・キム(韓国名:キム・ヨン)氏も米国籍だが、韓国系移民だ。ADBに似たほかの機関を見ても、アフリカ開発銀行(AfDB)総裁は出資比率上位20位以外のルワンダ人、中南米の米州開発銀行(IDB)総裁はブラジルやアルゼンチンでなくコロンビア人が務めている。

しかし、日本は「ADB総裁に執着し、欲張っている」という批判の声に耳をふさいできた。だが、世の中の物事は日本の思い通りばかりにはならないものだ。2010年に日本の経済規模を上回った中国は、ADBから上がった声を拡大させようとした。2年前に黒田東彦氏(現・日本銀行総裁)がADB総裁を退いたとき、中国は総裁候補を立てることを検討した。しかし、日本のヘゲモニー(主導権)を崩すのは困難だと気付き、候補者を立てずAIIBを設立する方向に進んだ。韓国の経済担当部処(省庁)の高官は「日本が常にリーダー役にこだわっているので、中国は別の場所をつくろうとした」と説明した。

ところが、英国などの西欧諸国までもがAIIB参加を表明したことから、日本はかなり焦り始めている。今月になって突然、ADBが融資余力を40%増やすと表明したことだけを見ても、それは明らかだ。日本の記者たちが数日前に訪日したローラン・ファビウス仏外相にAIIBに関する質問をしたところ「(AIIB)加入を検討している」という答えが返ってきた。これは日本が望んでいた答えでなかったのはもちろん、フランスがAIIBへの参加意向を初めて表明した場所がほかならぬ日本になってしまったのだ。ファビウス外相は「AIIBは(性格上、似ている)ADBに影響を与えないものとみている」とも述べた。東京のど真ん中で、中国が聞けば大喜びする話をしたのだ。

AIIBをめぐる世界の流れの中で、自己本位に終始一貫していた日本という国があらためて見詰め直されることになる。

国際部= 孫振碩(ソン・ジンソク)記者

ソース:朝鮮日報 2015/03/19 11:05
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/03/19/2015031901410.html