1:2015/02/26(木) 02:25:33.01 ID:
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護身用に所持する手榴弾を見せる男性。内乱状態が続く中央アフリカでは、安価な中国製の手榴弾が出回っている=バンギ(ブルームバーグ)

 中央アフリカ共和国の首都バンギで、スペイン人特殊部隊のビクトル隊長(29)が夜間パトロールをする際に最も心配しているのは、中国製手榴弾(しゅりゅうだん)による攻撃だ。同国では手榴弾がソフトドリンクよりも安い値段で販売されている。

 ◆中央アフリカで販売

 ビクトル隊長はヘルメットと暗視ゴーグルを調節しながら、「非常に安いので地元の人々は手榴弾を使う。コカ・コーラ1缶よりも安い」と語る。同隊長と隊員たちは、軍の規則で禁じられているとして、姓を明らかにしないことを条件にインタビューに応じた。

 アフガニスタンにも派遣されたことのあるビクトル隊長は、隊員13人で定期的にパトロールを行う。隊員たちはバンギの住民を保護するために昨年4月に配備された欧州連合部隊(EUFOR)750人の一員だ。中央アフリカは、イスラム反政府勢力「セレカ」がキリスト教徒が支持するボジゼ政権を崩壊させた2013年3月以降、無法地帯と化しており、多数の民間人が殺害されている。

 クーデター後、セレカ指導者のミシェル・ジョトディア氏が暫定大統領に就任したが、セレカおよびキリスト教徒中心の武装勢力、通称「反バラカ」が繰り広げる暴力行為を止められなかったとして国際社会からの非難を浴び、14年1月に辞職した。

 その後、カトリーヌ・サンバパンザ氏が暫定大統領に就任し、今年8月に選挙が行われる予定である。しかし現在のところ大統領の支配範囲はバンギにとどまる。国際連合によると、中央アフリカでは現在、村の自衛団を自称する反バラカが西部地域、セレカが東部地域を支配している。

 バンギの街角は、電気が通っていないために日没後は真っ暗である。スペイン人部隊は赤外線スコープや熱感知ゴーグルを装着して活動する。ビクトル隊長は「主な問題は犯罪行為だ。組織的な犯罪集団が存在するとはいえない。小さな犯罪グループが窃盗を繰り返している」と述べた。同隊長の部隊は、第3区と第5区と呼ばれる地区を日中と夜間に徒歩でパトロールする。暴力と人権侵害で、一帯は荒れ果ててしまっている。

 同隊長は「セレカがやって来て地区を破壊し、反バラカがやって来てまた地区を破壊した。地区の住人は誰もいなくなり、犯罪者がやって来た」と説明。「数日前にはパトロール時に銃撃戦が発生したが、射撃が数回、手榴弾が数個投げられたにとどまり、われわれに負傷者は出なかった。3、4人の地元住民が負傷したが、大したことはなかった。おそらく自分が持っていた手榴弾でけがをしたのだろう」と述べた。

 スペイン人特殊部隊のセルヒオ副隊長によると、以前中東に派遣されたときの主な懸念は現地住民がその場で作る爆発物だった。しかしバンギで気を付けなければならないのは、手榴弾を投げつけられることである。バンギの住民たちは、まるで欧州の人々が携帯電話を持つのと同じように、無造作に手榴弾を持ち歩いていることがある。同副隊長は「ここではたくさんの中国製手榴弾を簡単に買うことができる。幼い男の子が数時間で市場から手榴弾を買ってきてくれるだろう。人々は酒に酔うと勇敢になり、ここではビールが安い。暴発しやすい状況が生まれる」と述べた。

 反バラカのメンバーはインタビューで、中国製手榴弾がわずか1ドル(約119円)で販売されていると語った。インタビューを受けながら革かばんから小さな手榴弾を取り出すと、護身用に所持しており、安全ピンをテープで固定していると説明した。

 ブリュッセルを拠点とするコンフリクト・アーマメント・リサーチ(CAR)の1月のリポートによると、中央アフリカには、中国製、スーダン製、欧州製の武器や弾薬が、周辺諸国を経由して次々と流れ込んでいる。CARの調査によると、安価な中国製手榴弾は中央アフリカ全体に大量に広まっている。CARの業務部長のジョナ・レフ氏は電子メールで「これほど多くの手榴弾が出回っている理由や、中央アフリカに運び込まれる正確な経緯は分かっていない」と指摘した。

http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150223/cpd1502230500005-n1.htm
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150223/cpd1502230500005-n2.htm
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/150223/cpd1502230500005-n3.htm

>>2以降に続く)