裁判 司法 

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:2014/03/07(金) 11:03:42.68 0 ID:
 公務員のミスで、軍隊に行った夫の消息が分からないまま57年間暮らしてきた妻に対し、国が8000万ウォン(約772万円)を賠償するよう命じる判決が下された。

 江原道寧越で暮らすチョンさん(80歳)は、結婚してからわずか1年後の1955年、夫の金是瑩(キム・シヨン)さんが軍隊に入隊するのを見送った。しかしその後、夫の消息は途絶えた。
除隊の日が過ぎても夫は戻らず、チョンさんは陸軍本部に問い合わせた。陸軍本部からは「入隊者の中に金是瑩という人物はいない」という答えが返ってきた。金さんは、入隊1カ月後に伝染病にかかって死亡していた。しかし担当者が、金さんの兵籍記録票に生年月日を誤って書き込み、さらに名前も「是瑩(シヨン)」と漢字・発音が似ている「是螢(シヒョン)」と誤記していたため、金さんは書類上存在しない人物になってしまっていた。

 チョンさんは、行商や食堂の従業員などの仕事で生計を立てた。1969年には、姿を消した夫の死亡申告を出した。息子のヨングさん(55歳)は、中学校を出た後、日雇いや居酒屋の店員などの仕事を転々とした。

 ヨングさんは1980年、韓国大統領府(青瓦台)に「父を捜してほしい」と陳情書を送った。半月後「軍で病死し、ソウルの国立墓地に埋葬された」という回答を受け取った。しかし正確な死亡日や死亡原因は分からなかった。2012年になって、チョンさんの家族は「1997年の法改正で、軍服務中に病死した人物も殉職者に分類され、国家功労者遺族年金を受け取ることができる」ということを知った。家族はソウル報勲処に年金を申請し、その過程で、金さんの兵籍記録に誤記があることを知った。

 チョンさんとヨングさんは、国を相手取り、(消滅時効が過ぎていない)2008年から2012年までの遺族補償金と慰謝料を求める訴訟を起こした。先月7日、ソウル中央地裁民事35部(イ・ソング裁判長)は「国は約8000万ウォンを賠償せよ」という一部勝訴の判決を下した。ところが国は、この判決を不服として10日後に控訴した。チョンさんは現在、坡州のホウレンソウ農場で住み込みの仕事をしている。息子のヨングさんは「父を恋しがった時間は、金でも補償できない。 ただ、少なくとも5年だけでも正当な補償をしてほしいというのに、それすら削ろうとするのは悔しい」と語った。

キム・ウンジョン記者

ソース 朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 記事入力 : 2014/03/07 10:42
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/03/07/2014030701270.html