(イメージです。)
 
1Ikh ★2022/05/04(水)09:03:48ID:CAP_USER.net
 就任前から米国や日本とのすれ違いが目立つ尹錫悦(ユン・ソクヨル)外交。韓国観察者の鈴置高史氏は「同盟関係を昔ながらの冊封体制と勘違いしているからだ」と解説する。

バイデン訪韓で「日本に勝った」

――バイデン(Joe Biden)大統領が5月21日にソウルで尹錫悦大統領と会談します。

鈴置:(中略)就任11日目の米韓首脳会談となりますから、韓国紙は「史上最速のうえ日本よりも先だ」と大喜びしています。(中略)

――韓国の政権が左派から保守に変わった。米国も歓迎しているのですね。

鈴置:(中略)バイデン政権が次の尹錫悦政権を信用しているかといえば、話は別です。「親米」を唱えるものの、実態は依然として「従中」のままである可能性が高いからです。

 (中略)

Quadに入り、反中色を消す

――なぜ、正式メンバーとして加わらないのでしょうか。

鈴置:中国が怖いからです。本音をのぞかせた論文があります。韓国国防部の傘下機関、国防研究院(KIDA)の李秀勲(イ・スフン)先任研究員が書いた「韓国のQuad参加時に考慮すべき事項」(4月4日、韓国語)です。(中略)

 この論文はワーキング・グループでの――オブザーバーとしてのQuad参加を促していますが、中国に睨まれるようなことはすべきではないと繰り返し説いています。要は、中国包囲網としてのQuadには入らない、ということです。

――Quadの趣旨を全く理解していない。米国の外交関係者が読んだら、唖然とするでしょうね。

鈴置:そう思います。同じ国防研究院の金斗昇(キム・ドゥスン)責任研究委員の「韓国新政権出帆に対する日本の認識と政策的含意」(4月22日、韓国語)はもっとすごい。Quadに入ることで、その反中的性格を日本と共に内側から弱めて行こうとの提言です。

(中略)

――確かに、よく読むと「Quadの反中的性格を変えよう」と訴えています。

鈴置:これが次期政権の本音と思います。もちろん、中国に弁解する目的もあるでしょう。「Quadに入るが、中国に敵対するつもりはない。むしろ反対に反中色を薄めるのが目的だから、怒らないで欲しい」と。

李朝の世界観で生きる
 
――こんな猿芝居に米国が納得すると韓国は考えているのですか?

  鈴置:考えています。ここが韓国.人独特の思考方式なのです。「形式的とはいえQuadに入るのだ。米国はメンツが立って喜ぶはずだ」と考えるのです。

 韓国.人は未だに李氏朝鮮の世界観で生きている。冊封体制下での属国の義務は宗主国に朝貢する――形式的に恭順の意思を示すだけで十分でした。宗主国に援兵を送ることもありましたが、それはよほどの事態でのこと。平時は「宗主国側の国である」と表明し続ければよい、というルールなのです。

 もちろん米国は朝貢――形式的な恭順さえあれば十分とは考えません。「同盟国は同盟国の義務を果たせ」と要求します。形だけQuadに入ろうとする韓国に対し、厳しい姿勢で臨んでいます。

(中略)

 及び腰の韓国が加盟すれば、「最も弱い輪」として中国がQuad破壊のとっかかりにするのは確実です。米国は、中国から報復された際に耐える覚悟の無い国を入れるつもりはないのです。
 
「日韓野合」を潰す

 VOAは3月25日には「日本外務省、尹当選者の公約に『Quad内には参加国拡大論議なし』」(韓国語版、発言部分は英語と韓国語)を載せました。

(中略)

 VOAの質問に答える形で、日本の外務省も「日米豪印がQuad拡大を話し合ったことはない」と韓国を突っぱねたのです。厳密に言えば「米国に突っぱねさせられた」のでしょう。

 韓国は東京でQuad首脳会議を主催する日本を説得して、オブザーバー参加の招待状を送らせようと図った。日本も乗るフシがあったので、米国は機先を制し「日韓野合」を潰したと思われます。

(中略)

「FOIPの構想を共にする国」と連携相手を限定することで「中国に本気で立ち向かう国だけがQuadに入れるのだ」と念を押したのです。

 興味深いことに、韓国の次期政権にとって極めて重要なこの2本のVOAの記事は韓国でほとんど報道されませんでした。国防研究院の2人の専門家も当然、2本の記事を読んだはずです。

 (中略)

大きくなっても意識は子供

(中略)

鈴置:(中略)

 韓国は近代国家としてスタートした瞬間から米国に手厚く保護された。韓国.人の目には、依然として世界では冊封体制が続いているように映ったのです。米国と同盟を結ぶだけで、自分は何の貢献をしなくとも助けて貰える日々が続いたのですから。

 (中略)

――しかしもう、韓国は弱い国ではありません。「大人の国」です。

鈴置:でも、意識は子供のまま。(中略)

 大きくなっても同盟国の義務を果たさず、依頼心を発揮するだけの韓国に、米国は不信感を募らせています。ことに、冊封的世界観からくる韓国.人特有の属国根性は米国人には理解しがたい。意識ギャップは深まるばかりです。

「国民情緒」では説得できぬ

――米韓の間の意識ギャップはいつから表面化したのですか?

 鈴置:韓国がG20の創設メンバーになった、李明博(イ・ミョンバク)政権(2008年2月―2013年2月)辺りからです。

(中略)

日本にも甘え
(中略)

いざとなれば中国側に戻ればよい

――では、5月21日の米韓首脳会談はどうなるのでしょう?

鈴置:バイデン大統領はこの機会に尹錫悦大統領の韓国が本当に米国回帰するハラなのか、見極めると思います。踏み絵は縷々説明しているように、中国から殴られてもQuadに加盟する覚悟があるのかです。

 在韓米軍のTHAAD(地上配備型ミサイル迎撃システム)基地に対する「市民団体」の妨害を取り締まるかも、試金石とする可能性があります。

 (中略)

――「米韓のすれ違い」は首脳会談で解消できるでしょうか?

  鈴置:予測できません。ただ、容易なことではない。韓国は中国から激しく脅されているからです。(中略)

 (中略)韓国.人は苦しい立場に立ってまで、中国に立ち向かおうとは考えません。ここが日本人と基本的に異なる点です。これを見落としてはならないのです。


※全文
は元ソースで御覧ください

Yahoo!Japanニュース/デイリー新潮 5/4(水) 5:59配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/a25bdf27e713b97b2e9d9f1ffc8b591e284fca5e