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1::2021/01/25(月)11:12:13.26ID:ZVsWazMe0●.net

 【パリ=三井美奈】

 欧州で新型コロナウイルスのワクチン供給が逼迫(ひっぱく)してきた。大手製薬会社ファイザー、英製薬大手アストラゼネカが相次いで、欧州連合(EU)への供給削減を発表した。

 接種計画の見直しを迫られる国もあり、ミシェルEU大統領は24日、仏ラジオで製造元に契約順守を求め、「法的措置も辞さない」構えを示した。

 ファイザーは15日、欧州での供給の一時削減を発表。ワクチン増産に向けて、ベルギー工場の生産ラインを見直すための措置だとしており、供給正常化は25日以降になるとした。

 アストラゼネカについては23日、欧州委員会が通告を受けたと発表し、「不満」を表明した。

 同社のワクチンは今月末、EUで販売が認可される予定で、欧州委が各国に配分計画を示していた。3月までのEUへの納入分は計画の4割程度になる見込みという。

 イタリアのコンテ首相は「アストラゼネカのワクチンは国内に800万回分が納入されるはずだったのに、340万回分になる」とフェイスブックに見通しを示し、接種計画に影響が出ると懸念を表明。「重大な契約違反。国民の生命がかかっている」として、同社に法的措置をとる構えを示した。

 イタリアは、ファイザーについても提訴する方針を示している。ポーランド政府報道官も地元ラジオで、来月にも製造元への提訴を検討すると述べた。

 一方、ハンガリー政府はEUを通じたワクチン購入では遅すぎるとして、国内に限ってロシア製ワクチン使用を暫定認可することを決めた。ペーテル外務貿易相がこのほど訪ロし、購入をめぐる合意を交わした。

ドイツではシュパーン保健相が、「受動的ワクチンとしての効果が確認された」として、モノクローナル抗体を使った治療薬を20万回分購入すると表明した。

 この治療薬は昨年、トランプ米前大統領が新型コロナに感染した際に使われた。症状悪化を食い止める効果があるとされ、ドイツでは当面、大学病院での使用を想定しているという。

 EUでは昨年末、ファイザーのワクチンが承認の「第1号」となり、域内各国で接種が始まった。現在は米バイオ企業モデルナのワクチンとあわせて2種が承認され、各国で接種キャンペーンが展開されている。

 欧州委は「夏までに成人人口の7割」を目標に掲げ、製造元の各社と計23回分
のワクチン購入に合意していた。

 このうち、ファイザーは6億回分、モデルナは1億5千万回分、アストラゼネカは4億回分を占める。EUのワクチンは欧州委が一括購入し、加盟国に配分している。


https://www.sankei.com/world/news/210125/wor2101250012-n2.html