1:2014/12/10(水) 20:47:10.75 ID:
(画像:韓ロ経済フォーラムに参加したトルトネフ副首相)
4dba1ca4.jpg

「ロシア経済が“パーフェクトストーム”に直面した」。

投資専門メディアのマーケットウォッチは9日、ウクライナ問題による西側の経済制裁と原油価格下落などにより総体的な難局にさらされているロシアの状況をこのように診断した。株式市場の低迷に国債金利の急騰が加わり、1998年の通貨危機以降で最悪の状況に置かれたと付け加えた。

最近のロシア経済は危険だ。ルーブルの価値は原油価格が本格的に下落したこの2カ月間に対ドルで26%ほど下がった。今年に入ってからの下げ幅は40%を超える。マーケットウォッチはロシア国債金利もこの1年間で最高値を記録したと報道した。10年物基準で先週は6.2%を記録した。国の不渡りリスクを反映したクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)金利も2009年7月以降で最も高い。危機を迎えたロシアはアジアに目を向けている。いわゆる「新東進政策」だ。前進基地は極東地域だ。

プーチン大統領が年次教書演説で明らかにしたように極東地域開発が戦略的優先課題に選ばれた。北朝鮮とはすでに鉄道近代化事業と、羅津(ナジン)ハサンプロジェクトなどを推進している。

9日にソウル市内のホテルで開かれた韓ロ経済フォーラムはロシアのこうした戦略を確認する席だった。韓国貿易協会と駐韓ロシア貿易代表部、韓ロ商工会議所が共同で開催したこの行事にはロシアのトルトネフ副首相兼極東連邦管区大統領全権代表とガルシカ極東開発相、極東地域7州知事など大規模代表団が参加した。トルトネフ副首相はこの日開かれた記者懇談会で韓国とロシアの経済協力に対する積極的な立場を表明した。特に極東地域の成長性と事業性を強調した。事実極東地域はロシアでも疎外されたところだ。ロシアが欧州に重点を置き特に関心を持たなかったためだ。だが、状況は変わったというのが彼の説明だ。

「(極東地域は)他の地域に比べてインフラが立ち後れているが、プーチン大統領が早期に開発するよう指示し多くの努力をしている。連邦政府レベルで自動車道路や鉄道などインフラ構築に全面的な支援をしながら事業しやすい環境を作るために努力している」。

事業性も十分にあると付け加えた。彼は「ロシアの領土の36%を占める極東地域は天然資源が多い上にエネルギーと観光分野で十分な事業性を持っている。その上欧州企業との競争は激しくなく、韓国企業がのし上がる余地が多いということが魅力的」と話した。経済特区の性格を持つ「先導開発区域」も構築している。投資家の負担を減らすため広範囲な税制優遇を提供し、通関など行政手続きを簡素化する一方、基本インフラを備えたところだ。沿海州とハバロフスク州、アムール州、サハリン州などを検討している。

「先導開発区域がロシアだけでなくアジア太平洋地域で最高の事業環境を備えることがプーチン大統領の考え」と彼は話した。韓国とロシアがともに特区を建設することも提案し、「韓国側からどの地域に特区を作れば良いか提案があれば積極的に検討したい」との考えを明らかにした。

ロシアと中国、韓半島の境界地域にあるザルビノ港の自由港推進については、「事業推進リストに上がっており検討している。今年の会議で結果が出るだろう。発表はその後になるだろう」と話した。

昨年10月にロシアのウストルガ港から全羅南道(チョンラナムド)の光陽(クァンヤン)港までの試験運航に成功した北極航路開発に対する意志も示した。彼は「北極航路を利用した運航が成功すれば韓国は物流において時間と費用を革新的に短縮できる。航路が開拓されればロシアだけでなく韓国と日本、中国などの物流もシフトすることになるだろう」と話した。続けて、「(北極航路開発は)多くのインフラが必要な大きなプロジェクトであるだけに具体的な計画は確定していないが、韓国と共同開発できる。プーチン大統領の意志が強いだけに早い時期に進められるだろう」と付け加えた。

中央日報/中央日報日本語版 2014年12月10日10時00分
http://japanese.joins.com/article/791/193791.html
http://japanese.joins.com/article/792/193792.html