愛 ラブ イメージ 
(イメージです。)


1
:2014/12/10(水) 19:32:57.97 ID:
韓日関係における『近代の呪縛』の構造不変と超克
反日には信頼も内包…北九州市立大学教授 金 鳳 珍

近代主義とオリエンタリズム、植民地主義、自己・自国中心主義などで構成される「近代の呪縛」は‐過去を人質とした現在の「不幸な歴史」も含む‐今なお世界を徘徊している。

1990年代以降、冷戦構造の下で成立した韓日の反共・保守の同盟関係に変化が生じ、両国関係における求心力が低下した。韓国では、民主化が権威主義体制下で潜伏していた反日意識とナショナリズムのエネルギーを噴出させ、政府の対日政策への強力な圧力要因となった。

 双方に高まった偏狭なナショナリズムは、敵対的な共犯関係を結び、反日と嫌韓を再生産することになる。ただ、反日は日本(人)に対する憎悪だけでなく信頼と愛情を含み、加害者としての自己批判と責任意識への期待、歴史の克服と和解への呼びかけが投影されている。反日は日本にとって、問題であるだけでなく機会でもある。

 韓日間の葛藤は近づいたからこそのものだ。ナショナリズムも決して悪いだけではない。これを相対化し、超えていくべきだ。

東北アジアでは東アジア共同体論が展開されている。それはもはや「選択ならず必須なり」と言える。韓日を超えて現世代の責任は大きい。

(2014.12.10 民団新聞)
http://www.mindan.org/shinbun/news_bk_view.php?page=1&subpage=5302&corner=2