軍事

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:2014/03/02(日) 03:26:07.60 ID:
【シンフェロポリ(ウクライナ南部)真野森作、キエフ篠田航一】
 ロシアのウクライナに対する軍事介入決定を受け、クリミア自治共和国の首都シンフェロポリでは1日、ロシア系住民たちが拍手で歓迎し、「ウラー!(万歳)」との大歓声も響いた。

 仲間と街頭で自警活動中のビクトル・ブジカエフさん(46)は「とにかくうれしい。ロシア軍は我々の兄弟だ。(30日に予定される自治権拡大に関する)住民投票を妨害するような不穏な事態が起きる危険がなくなる」と手放しで歓迎した。仲間と共に「彼らがやって来るまでの間、住民の手で街を守る」と意気込んだ。

 ビタリ・セメンコさん(65)は「我々の求めに応じてくれて感謝する。クリミアは元々ロシアだったのだから」と強調した。多くの人は親ロシアのヤヌコビッチ前大統領を追放したウクライナの新政権を「ネオナチ」と呼ぶなど、不満や抗議を口にしている。

 1日は休日のため、昼過ぎから1000人以上のロシア系市民が中心部をデモ行進していた。巨大なロシア国旗を数人で掲げる集団や、「ロシア!」と叫ぶ人々。民兵も展開し、市民の記念撮影の求めにも応じていた。銃声も一度だけ響いた。

 クリミアの状況について、タクシー運転手のロシア系男性は「空港も道路も封鎖されており、
キエフ側(新政権)はクリミア半島には入れない。状況は落ち着いている」と言い切った。

 一方、親欧米勢力が多いウクライナの首都キエフでは、「ロシア介入」の情報に強い反発の声も聞かれた。知人が反政府デモで命を落としたというオルガさん(29)は、「ロシア側はこれ以上、血を流したいのか。そんなことは国際社会がゆるさない」と憤っていた。反政府デモの拠点となったキエフ中心部の「独立広場」には1日、欧州連合(EU)や米国の旗がウクライナ国旗と共にあちこちに掲げられていた。

毎日新聞 3月1日(土)23時24分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140301-00000084-mai-int