韓国 日本 Flag 
(イメージです。)


1
:2014/12/08(月) 11:52:49.91 ID:

【コラム】安倍首相独走の日本、真の危機は野党の没落だ

(略)

 民主党は2009年の総選挙で圧勝した。それがわずか5年間でこれほど悲惨な状況に陥っているのはなぜだろうか。当時の選挙で民主党は、公共事業費を削減して財源を福祉に回す「コンクリートから人へ」をスローガンに、日本列島を揺るがした。児童手当・高校無償教育・高速道路無料化といった、いわゆる「無償福祉パッケージ」は16兆円以上の予算が必要な公約だったが、税金をこれ以上1円も課さないと約束した。具体的な予算や推進日程も提示し、政策選挙の新たな章を開いたと評価された。

 日本の民主党の圧勝に、当時の韓国野党も興奮した。選挙の現場を見て回った韓国の野党議員たちは「生活中心の公約のおかげで日本の民主党が勝利した」と評価した。韓国の野党は日本の民主党の公約を「必勝の秘訣(ひけつ)」のように受け止めた。

 ところが、称賛された公約は民主党の没落を招いた。政権与党だった間、終始「予算不足で公約を守れず申し訳ない」と謝罪を繰り返した。戦後最大の災害となった福島原発事故の渦中でも「国民との約束は何が何でも守らなければならない」という「公約死守派」と、「国を滅ぼす公約は修正すべきだ」という「財政健全派」が政争を繰り広げた。そして結局、集団離党を招くなどして安倍氏率いる自民党に政権を奪われてしまった。

 民主党は、今回の選挙で大型公約をする代わりに「アベノミクス」の失敗を争点化しているが、有権者の反応は冷ややかだ。安倍首相は「批判する政治家は多いが、代案は聞こえてこない」と批判している。東京で出会った一般市民たちは「安倍首相に対して不満はいろいろあるが、民主党は本当に信じられない無能政党」と話した。

 民主党の支離滅裂さは、北東アジアの戦後秩序も揺るがしている。安倍首相は、選挙圧勝を足掛かりに軍の保有を禁止した平和憲法を改正し、過去の侵略の歴史を本格的に正当化していくものと思われる。日本の真の危機は、安倍首相の独走をけん制すべき野党の没落かもしれない。

東京= 車学峰(チャ・ハクポン)特派員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/12/08/2014120801406.html