1:2014/12/03(水) 22:27:13.86 ID:
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韓国北西部仁川にある独BMWの試乗センターでエンジンの説明を聞く女性。韓国は来年も輸入車が販売を伸ばす見通しだ(ブルームバーグ)

 韓国の自動車市場は2015年も輸入車の販売攻勢とシェア拡大が続きそうだ。同国自動車最大手、現代自動車の研究機関である韓国自動車産業研究所(KARI)は、来年の同国の新車販売台数を前年比2%増で過去最高を19年ぶりに更新する165万台と予想。なかでも輸入車は、同14.8%増となる22万5000台に達する見込みと発表した。現地の聯合(れんごう)ニュースなどが報じた。

 KARIは、韓国国内で買い替え期に入った車両が多くなることに加え、スポーツ用多目的車(SUV)の人気の高まりなどを受けて新モデルの投入が活発化することを要因に、来年の販売増を予想した。

 なかでもウォン高と自由貿易協定(FTA)の影響で輸入車の販売が伸びる見通しだという。

 韓国は国策として推し進めているFTA強化の影響でここ数年、輸入車の販売拡大が続き、かつて50%の輸入関税によって保護されていた国産メーカーにとっては厳しい状況が続いている。

 国産車への強いこだわりをみせていた消費者心理も変化し、10年前は3%だった輸入車のシェアが、現在までに過去最高となる14%に拡大した。

 今年は11年に締結した韓国・欧州FTAの影響から、24年ぶりに欧州からの完成車の輸入額が輸出額を上回る見通しだ。

 来年の自動車市場について、KARIはウォン高とFTA効果が継続し、輸入車の販売増の流れは変わらないとしている。

 特にエンジンと電気モーターを組み合わせて走るハイブリッド車などの環境に配慮したタイプのモデルに人気が集まるほか、円安を背景に日本車の攻勢も強まるという。

 また、世界的にみても最大市場の中国で独最大手フォルクスワーゲンを筆頭に欧州勢が販売攻勢に出ると予想、韓国の2大メーカーである現代自動車と起亜自動車は警戒が必要だと指摘した。

 今年1~10月の韓国自動車市場では、輸入車が前年同期比33%増と勢いを見せつけた一方、現代自動車は同3%増にとどまった。来年は、国内外で苦戦が予想される韓国勢がいかなる反撃の手を打つかが注目される。

(ソウル支局)
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/141203/mcb1412030500018-n1.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/141203/mcb1412030500018-n2.htm
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/141203/mcb1412030500018-n3.htm