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:2014/11/13(木) 10:22:59.23 ID:
政治家が漁村を通り過ぎる時、カニを獲る姿を見た。ところがカニを入れておくカゴにはふたがなかった。理由を尋ねたところ、漁夫はそっけなく答えた。カニが逃げようとしてはい上がれば、下のカニが引っ張るということだった。ふたをしなくてもカニが脱出できない理由だった。

突然笑い話をするのは韓中自由貿易協定(FTA)のためだ。
果たして韓国は中国の巨大な磁場の中で生き残ることができるのだろうか、もしかすると中国の顔色を見ながら生きることにならないだろうか、という心配のためだ。

誤解しないでほしい。決して韓中FTAに反対するのではない。むしろいま妥結したのが遅いと感じている。韓中FTAは我々の生存戦略であり、成長動力であるのは間違いない。
中国の巨大な内需市場は、低成長に苦しむ韓国経済の突破口となる可能性がある。新しいビジネスチャンスの創出で新しい成長動力も生じる可能性がある。

さらに韓中FTAは韓米FTAとともに米中の角逐の間でテコとして使うことができる。
時には米国を活用して中国を牽制し、時には中国と協力して米国の圧力を防ぐことができる。

問題はこれが我々にかかっているという点だ。それほどの知恵と能力が我々にあるのかという疑問だ。生存戦略は崩壊の道につながる危険をはらんでいる。中国の強力な磁場に力なくのみこまれれば、以前のように属国に転落する可能性も排除できない。

よく考えてみよう。中国は我々の最大貿易相手国だ。2004年に米国を抜いたため、11年連続だ。それも圧倒的1位だ。昨年、対中国輸出依存度は26.1%と、過去最高だった。対米国依存度(11.1%)の2倍をはるかに超える。

貿易黒字依存度はさらに深刻だ。昨年の貿易黒字総額は440億ドルだった。しかし対中国貿易黒字は628億ドルと、これよりはるかに多い。中国で稼いだお金で他国との貿易赤字も埋め、経済成長もしたということだ。韓中FTAはこの流れを加速させる。
そうなれば? 中国が“厄介な上司”に変わるのは時間の問題だ。我々はすでに“厄介な上司”を経験している。1980-90年代の米国だ。

当時の米国は「貿易報復」と「開放圧力」として記憶されるほどだ。無礼と強要が相次いだが、我々は耐えるしかなかった。米国に輸出して稼いだお金で暮らしていたからだ。それで得たものは? 「善良な強大国」も国益のためなら暴力を辞さないという教訓だった。言葉の裏には強い拳が隠れているということも。

中国も変わらないだろう。中国を動かすのは自国の国益であり、世界の利益ではない。まして韓国の利益など…。FTAが成功すれば成功するほど対中依存度は高まる。自然に中国は以前の米国のように変わるだろう。FTAの成功と厄介な上司はコインの裏表という意味だ。このようになれば、中国の無礼と強要は拒否できなくなる。

中国がくしゃみをすれば風邪をひくしかない韓国が何をどうするというのか。アジアの盟主をめぐり米中の角逐が激しくなるほど、なおさらそうだ。

「誰の側か」と二者択一を迫られる日がくる可能性がある。そういえばそのような動きはすでに始まっている。中国が強く推進しているアジアインフラ投資銀行(AIIB)とアジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)がそうだ。参加しろという中国と、参加するなという米国の声が衝突し、我々は進退両難となっている。認めたくないが、これが我々の現実だ。

しかし現実を認めてこそ解決策が出てくるものだ。
瞬間的な感情で親中反米や親米反中に流れてはいけない。嫌中や嫌米はなおさらだ。目ざとくなる道しかない。
2つの強大国の間で綱渡りがうまくなければならない。
我々の国力が今より倍以上大きくなるまでは。力があれば誰も手を出さないという道理は国も同じだ。

問題はこれが可能かどうかだ。
我々に「用中」と「用米」の知恵があるだろうか。どうみてもなさそうだ。
高難度のゲームはさておき、難易度の低いゲームさえ解けなにから心配だ。答えがはっきりと見える公務員年金と無償福祉の改革もできずにいるではないか。カニのようにお互いを引きずりおろせば、矛盾と足かせからの脱出はできないにもかかわらず。


2014年11月13日09時44分 [中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=192635&servcode=100&sectcode=120
http://japanese.joins.com/article/636/192636.html?servcode=100&sectcode=120