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1nemo2019/03/23(土)09:15:05.46ID:C3lXnWl20●.netPLT(26252)

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中国、パラオに猛烈な揺さぶり…観光狙い撃ち

 【コロール(パラオ)=一言剛之】

 台湾の蔡英文総統は22日、外交関係を結ぶパラオでレメンゲサウ大統領と会談した。ひとまず関係強化を確認したものの、パラオには、台湾支持を続けるかどうかで苦悩も見える。中国が、ドル箱の観光産業に猛烈な揺さぶりをかけているためだ。

 ◆検索できず

 「20年間(の外交関係)を踏まえ、関係を発展させたい」。22日、パラオ議会で蔡氏が力を込めた。

 独立志向の強い民進党の蔡氏が総統に就いた2016年以降、中国はパラオに対し、外交関係の見直しを求め圧力を強めてきた。

 なかでも観光産業が狙い撃ちされた。

 旅行業者による団体ツアー実施に許可がいる中国で、無許可のパラオ行きツアーは黙認され人気を集めていたところ、中国政府が取り締まり強化に転じた。

 中国では、大手検索サービスで「パラオ」と打っても結果が表示されない。政府の意を受けて制限がかけられたとみられる。

 パラオを訪れる中国人は、15年度に約9万1000人だったが、18年度に約5万人と45%も減った。パラオを訪れる外国人観光客のうち、中国人は4~5割を占める。観光が国内総生産(GDP)の4割以上を占めるパラオは、中国に生命線を握られているようなものだ。

 パラオ政府観光局のステファニー・ナカムラ代表は「観光客の急減で、多くのホテルは従業員解雇を余儀なくされた」と語った。

 パラオは、台湾が外交関係を維持する17か国の一つだ。台湾はこれまで、農地開発や公民館建設などでパラオを支援してきた。

 今後もパラオをつなぎとめようと懸命だ。蔡総統はレメンゲサウ大統領との会談で、沿岸警備用の船舶の贈呈を約束した。

 台湾最大手の中華航空は、2月中旬から台北とパラオの直行便を週2便から3便に増やし、6月からはさらに週4便に拡大する。日本の旅行関係者も「採算度外視では」と驚くほどだ。

 ◆ドタキャン

 中国政府が足元で締め付けを強める一方、中国の民間企業が今年1月、パラオ国際空港近くで、大型ホテルの建設を始めた。中国政府が、巨大経済圏構想「一帯一路」政策の一環として後押ししており、「アメとムチ」で揺さぶりをかける思惑が透ける。

 台湾紙によると、パラオのサビノ・アナスタシオ下院議長が「台湾から中国への外交関係の切り替えが、近いうちに起きるかもしれない」と発言した。22日には、蔡氏とパラオの上下両院議長との面談が「家族の見舞い」などを理由に土壇場でキャンセルされた。

 レメンゲサウ大統領が率いる政府が台湾との関係を引き続き重視する中で、中国によるパラオ政界切り崩しが着々と進んでいる。
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https://www.yomiuri.co.jp/world/20190323-OYT1T50055/