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[写真提供:総統府]
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 (台北 8日 中央社)

 台湾の“霞が関”、台北市博愛特区の中央に鎮座する「中華民国総統府」。赤レンガに白い大理石が美しいルネッサンス様式の荘厳な建築は、日本が台湾を統治するために設置した「台湾総督府」本庁舎の建物として1919(大正8)年に完成したもの。だが、外観の美しさ以外にも当時としては珍しいゴミ集積装置など内部にも素晴らしい機構が備わっていた。中央社の記者が関係者に取材した。

 日銀本店別館(東京・日本橋)の設計者でもある長野宇平治が手がけ、現在、国の重要文化財に指定されている総統府はその一部が一般公開されており、パスポートなどの持参でガイド付きの見学が可能(平日等は時間限定・要予約)。
 日本統治時代や歴代の総統にまつわる意義深い品々が数多く展示されている。

 百年前、まだ平屋建てが一般的だった大正時代にこのような重厚な建築物が造られたこと自体驚きだが、さらに驚きなのがダスト・シュートが採用されていること。各階の廊下には扉を赤く塗った小さなゴミ投入口が設置されており、ここからゴミを投げ入れると縦管を伝って直接1階の集積所に集まるというしくみで、当時としては画期的な設備だった。

 総統府以外にも監察院(旧台北州庁)など、台湾で明治末期から大正時代にかけて建てられたルネッサンス様式の建築にはいずれもこのような機構が取り入れられていたという。もっとも、総督府は太平洋戦争中、米軍の空襲を受けて破壊され、戦後の修復工事の際にこのゴミ収集装置は文字通り封印され、以来、使用されることはなくなった。

 このほか、目につくのが各事務室の扉のドアノブの位置。ドア全体の下から3分の1、約80センチの低さにある。総統府の修繕工事を請け負っているある業者は、度重なる開閉で力がかかり床とこすれるなどしてドアの下部を痛めないように考えられた設計ではないかとみている。

 一方、総統府見学コース解説員の柯コウ美さんは、低いドアノブは手をかけてドアを開け閉めする度に腰をかがめて自然と頭を下げることになり、執務室にいる上司や同僚らに対しての敬意につながるもので、ドアノブの位置ひとつにも礼儀を重んじる日本のお国柄が表れていると語っていた。(コウ=女へんに交)

(黄名璽/編集:谷口一康)
フォーカス台湾 2014/09/08 18:13
http://japan.cna.com.tw/news/atra/201409080006.aspx