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1名無しさん@涙目です。2018/09/30(日)11:37:46.63ID:Tb2UtFAa0.netPLT(12000)

【萬物相】不況の韓国で売り上げ伸ばすロトくじ



 ロトくじを含む宝くじの総売上額は昨年初めて4兆ウォン(約4000億円)を超え、今年上半期だけで2兆1705億ウォン(約2200億円)売れた。記録更新も時間の問題だろう。宝くじの売上額は2011年に3兆ウォン(約3000億円)を突破して以降、毎年大幅に増えている。しかも、最近4年間連続で減少し、9.9%も下がっている世界の宝くじの売上傾向とは対照的だ。政府は景気がいい時も宝くじの売上が伸びたと説明しているが、宝くじは普通、「不況時に売れる代表的な商品」として知られている。

 宝くじは政府の独占事業だ。韓国企画財政部(省に相当)所属の宝くじ委員会が発行・管理、収益金配分を総括しているが、実際は同委員会が5年ごとに事業者を選定、委託管理している。宝くじの売上高のうち、半分は当選金として還元され、40%以上は宝くじ基金に入れられる。このお金を低所得者層の住宅安定や恵まれない人々の福祉、文化芸術事業に使うという。しかし、具体的な内訳をみると、政府の予算のように使っているところが多い。今年も科学技術振興(807億ウォン=約81億円)、国民体育振興(682億ウォン=約68億円)、中小企業起業および振興(488億ウォン=約49億円)、文化財保護(842億ウォン=約84億円)に数百億ウォン(数十億円)ずつ支援される。

 宝くじが「苦痛のない税金」と言われている背景には、こうした事情があるのだ。政府は、不足している財政を補い、公益事業にも使い、国民に健全な娯楽も与えていると宣伝している。だが、雇用は不安定なのに住宅価格が急騰している今、頼るところのない庶民がしきりにロトくじに当たることばかり考えている状況を、政府は見過ごしてはならない。宝くじで「人生逆転」を夢見る人が増える社会の将来は暗い。

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