女性 

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:2014/07/13(日) 08:51:08.60 ID:
【萬物相】息子より娘の方がいい

 1960年代生まれで80年代に大学生、90年代に30代だった、いわゆる「386世代」として知られるある女性研究者は「結婚したら必ず娘を産みたい」と考えていたが、「残念ながら」息子を産んだ。すると、病院には生まれたばかりの息子を一目見ようと、しゅうとやしゅうとめなど夫の家族たちが地方からやって来たが、一行の中にはこの女性がそれまで会ったこともない夫のいとこや遠い親戚もいて、病室は非常ににぎやかになった。しばらくして家族たちがようやく帰ったかと思うと、しゅうとが再びやって来た。しゅうとは驚いて起き上がろうとする嫁の手を取り、涙を流しながら「ありがとう、本当にありがとう」という言葉を繰り返した。しかも、しゅうとらの配慮で次の日から病室は6人の大部屋から個室に変わった。記者の知り合いでもあるこの女性は「これだからみんな息子を欲しがるのね」と言って苦笑いした。

 記者の後輩で、娘が2人いたある女性記者は、39歳のとき3回目の妊娠をした。この後輩は普段からしゅうとめに「長男の嫁だから必ず息子を産んでほしい」と言われていた。そのため「間違いなく男の子を産ませてくれる」として有名な忠清道の山奥にある韓薬(韓国式の漢方薬)の医師を訪ね、薬を購入して1年間飲み続けた。山の神様のような風貌のこの医師は「産まれてくる息子は中国の漢の時代の宰相と同じ運勢を持つ」と自信を持って断言した。その後、後輩は夫と寝床を共にする日付や時間など、医師から指示された内容を全てしっかりと守ったが、産まれてきたのは娘だった。後輩夫婦は当初「訴えてやる」などと息巻いていたが、最近は「年を取ってから産まれた娘のかわいらしさが、今では生きがいになっている」と話しほほ笑んだ。

 このエピソードはわずか4-5年前の話だ。口では「娘の方がいい」と言いながらも「子ども1人なら息子」と考える夫婦はその時点ではまだ多く、韓国の「男児選好思想」は不治の病と思っていた。ところが来年から、韓国では男性よりも女性の人口の方が多くなるという。男児の出生が減っている上に「男性の寿命は女性よりも短い」というのが統計庁の説明だ。現在、産まれたばかりの赤ちゃんは女児100人に男児105.3人となっているが、これも2000年の110.2人に比べ大きく減少した。最近は韓薬医に「娘を産む秘法」を尋ねる若い夫婦も増えているという。わずか数年で文字通り「隔世の感」だ。

 戸主制の廃止は、命懸けで息子を産もうとしたかつての風習を変えるきっかけになった。「飛行機に乗せてくれる(持ち上げてくれる)のは息子ではなく娘」という言葉も、今や冗談ではなくなった。「出来のいい息子は国にささげ、金を稼ぐ息子は嫁の実家にやり、仕事もない出来の悪い息子だけがわが息子」という笑い話もある。これは「女性が家庭の主導権を握っている」という意味と同時に「息子に期待するのはやめた」という意味合いも含まれている。子育ても、息子より娘の方が楽なようだ。娘は感情が豊かで機転も利く。昨年の大学進学率は女性が男性を7.1%も上回った。これは2009年から続く傾向で、その差は徐々に拡大している。

 世の中に女性の方が多くなると、男性への逆差別も増えるだろう。すでに「男性の人権を守れ」などと叫ぶ市民団体も登場している。「女性家族部(省に相当)」という政府部処(省庁)も、いずれは「男性家族部」に変わるかもしれない。もちろん、いたずらに悲観的になる必要はない。小中学校の教師はすでに73%が女性だが、全国17の特別市、広域市、道の教育監(教育庁〈教育委員会に相当〉トップ)は全員が男性だ。社会に進出する女性の数は増えているが、女性の社会的地位や賃金格差はこれまでと変わっていないというわけだ。

金潤徳(キム・ユンドク)文化部次長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/07/13/2014071300051.html