韓国 中国 Flag 

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:2014/07/08(火) 00:44:34.81 ID:
ソース(日経ビジネスオンライン、重村 智計氏)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140707/268274/

 日本人には理解しにくいが、「正統性」は韓国の政治で最も大切な儒教的価値観である。南北朝鮮は、国家の正統性を巡る戦いを続けてきた。中国の習近平国家主席は7月3日と4日に韓国を訪問し、韓国の正統性を支持した。同国家主席は、中国と韓国が共に日本帝国主義と戦った仲間であると述べ、「中韓抗日記念式典」を提案した。これは「中韓歴史認識同盟」構築を意味する。

 中国と北朝鮮は、朝鮮戦争で共に戦った同盟国であった。韓国は、長い間「中朝共同の敵」であった。

 ところが、中国の習近平国家主席は、これまでなら、決してあり得ない外交を展開した。この1年数カ月で、韓国の朴槿恵大統領とは5回の首脳会談を行った。一方、北朝鮮の金正恩・第1書記とは、一度も首脳会談を行っていない。そのうえ、韓国を先に訪問した。中国は、南北朝鮮との「三角関係」で、明らかに韓国を大切にしている。そして、北朝鮮の正統性を意図的に否定している。

 習近平国家主席は、中国首脳として初めてソウル大学で講演し、両国の友好的な歴史関係を強調した。同国家主席は、「両国の歴史をふりかえれば、美しい記憶が多い」と述べ、中国で27年間も独立運動を展開した金九の名前や、中国人民解放軍の軍歌を作った韓国人などの名前を一人ひとり挙げた。

 豊臣秀吉の朝鮮出兵や日本軍のアジア侵略に言及し、「両国民は、日本の侵略に苦しんだ時期がある」と述べ、「日清戦争の際に、互いに助け合った」と強調した。

 北朝鮮は、中国に捨てられたと感じているだろう。北朝鮮の報道機関は、習近平国家主席の韓国訪問をまったく報道しなかった。中国の「心変わり」に、怒り狂っている様子がありありだ。

■大韓民国の正統性は中国にある

 習近平国家主席は朴槿恵大統領との単独会談で「来年は、抗日戦争勝利と朝鮮半島の『光復(日本からの独立)』70周年であり、共に記念活動をしたい」と提案した。この式典は、本来は北朝鮮と行うべきものだが、中国は韓国にまず提案したのである。

 この会談の内容は非公開の約束だったが、中国のテレビ局が報道し、韓国大統領府はややメンツを失った。

 中国が、韓国に「歴史認識」を強調したのには、理由がある。韓国の識者たちは1945年の独立以来「国家の正統性」についての「歴史認識」を巡り、論争を続けてきた。左翼は「日本軍と戦闘した北朝鮮にこそ、正統性がある。韓国の指導者は、戦争していない」と今も主張し、強い支持を得ている。保守派は、金九らによる中国での「大韓民国臨時政府」の活動を根拠に正統性を主張している。

 習近平国家主席の発言は、保守派による「大韓民国の正統性」を支持するものであった。中国の国家主席が、「大韓民国臨時政府」の中国での活動を認め、「共に帝国主義と戦った」と、お墨付きを与えたのだ。同国家主席は韓国の「弱み」を十分に理解し、韓国人の心をつかんだ。

 実は、朴槿恵大統領が安重根――伊藤博文を暗殺した――の記念館建設を中国に求めたり、中国で活動した大韓民国臨時政府が使用した建物の保存を求めたりしたのは、「大韓民国の正統性」を確立するためであった。それは、結果として「反日」の行動につながる、と中国は理解した。

 北朝鮮は、北出身の安重根を民族の英雄として扱ってはいない。もちろん金九と大韓民国臨時政府も否定している。このため、中国は北朝鮮に配慮し、朴槿恵大統領の要請に応えることを当初は躊躇したが、習近平国家主席の決断で実現した。

>>2以降に続く)