1: ろこもこ ★ 2018/02/10 07:31:37.13 ID:CAP_USER.net
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 9日の日韓首脳会談では、両国間のトゲとなっている慰安婦問題で、安倍晋三首相が日韓合意(2015年)の履行を強く求めたのに対し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、この合意では問題の解決に至らないと主張し、歩み寄りは見られなかった。慰安婦問題は今後も両国間の火種としてくすぶり続けることになりそうだ。

 ◇首相、少女像移転要求

 安倍首相は会談が始まり記者団が退席すると日韓合意を持ち出し、文大統領に合意を履行するよう求めた。会談後、記者団に「日本の立場を明確にかつ詳細に伝えた」と厳しい表情で語った。

 韓国政府が今年1月に、日韓合意では「真の問題解決にはならない」との新たな方針を表明して以降、初めての首脳同士の顔合わせとなった。文氏と会談冒頭で握手する際にも、首相の顔に笑顔はなかった。

 首相の平昌冬季五輪開会式への出席について、韓国政府は複数のルートで日本側に繰り返し要請していたが、首相は判断をぎりぎりまで先送りした。

 韓国の新方針が、合意を蒸し返すような内容だったためで「韓国は日本に何を言っても許されると思っている。甘えているのではないか」(日本政府関係者)など日本政府内にはいら立ちの声があがった。首相官邸には開会式出席に慎重論があり、自民党の保守系議員も訪韓に強く反対していた。

 首相は最終的に、合意の履行を文氏に直接要求するため訪韓を決断。日本国内に反対論があるのを押し切ったと見せた方が、韓国側も日本の主張を受け入れやすいとの読みもあった。

 首相は会談で合意は「最終的かつ不可逆的」であることを改めて伝え、「自発的な謝罪」など追加要求には一切応じないとの立場を伝達。合意に含まれているソウルの日本大使館前などにある慰安婦を象徴する少女像の移転も求めた。

 両首脳は「未来志向」の関係を目指す考えを繰り返し示しているが、慰安婦問題を抱えたままで両国関係を前に進めるのは容易ではなさそうだ。【平昌・高橋克哉】

 ◇文大統領、2トラック外交

 「歴史を直視しつつ、(安倍晋三)首相と共に知恵と力を合わせ、両国の未来志向の協力を推進したい」。韓国の文在寅大統領は9日の安倍首相との会談で、歴史問題で日本側に誠意ある対応を求めると同時に、北朝鮮問題など他の案件では協力を進める「2トラック外交」を改めて鮮明にした。

 韓国外相直属の作業部会(TF)は昨年12月、2015年の慰安婦問題に関する日韓両政府合意についての検証結果報告書を発表。合意の問題点を指摘した報告書を受け、韓国政府は今年1月、日韓合意では慰安婦問題は解決しないと批判しつつ、合意の再交渉はしないと明言する折衷案を新たな立場とした。

 韓国青瓦台(大統領府)関係者は会談後、「TFの報告書以後、両氏がしたい話があり、お互い率直に意見を交わした」とそれぞれが双方の立場を主張し合ったことを明らかにした。弁護士出身の文氏は慰安婦問題は人権問題としてとらえるべきだとの考えが強く、日韓合意を履行することには否定的だ。

 一方、北朝鮮問題解決のための日韓協力も重視している。文氏は会談冒頭、「『平昌平和五輪』の開催を契機として北朝鮮の核問題を解決し、朝鮮半島の恒久的な平和を定着させる糸口を見つけるために努力している。首相も積極的に支援してほしい」と述べた。

 文政権は1998年の日韓共同宣言から20年の今年、日韓関係を一層深化させることに意欲的だ。

 青瓦台報道官は両氏が会談で「両国関係の未来志向的発展の方向をはっきりと示すことができる、新たな青写真を本格的に準備していくこと」で一致したと説明した。【ソウル大貫智子】