経済 為替 

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:2014/06/27(金) 02:07:39.68 ID:
韓国:ウォン高に警戒感…「リーマン」後、最高値圏 2014年06月26日 21時01分
http://mainichi.jp/select/news/20140627k0000m020048000c.html

(本文)
 韓国でウォン高による景気の先行き懸念が強まっている。6月に入り対ドルのウォン相場は一段と上昇し、2008年のリーマン・ショック後では最高値圏を推移。4月の客船「セウォル号」の沈没事故後、自粛ムードが続いた消費は回復の兆しが出てきたものの、急激な通貨高が続けば輸出産業頼みの韓国経済に打撃となりそうだ。
【朝日弘行、山口知、ソウル澤田克己】

 ◇輸出先行き懸念

 韓国・ソウル南部の繁華街にある居酒屋では、セウォル号の事故から1週間は「売り上げが普段の4割以下だった」。しかし、消費や娯楽を控える傾向は徐々に収まっており、韓国大手のロッテ百貨店の既存店売上高は4月が前年同月比3.7%増、5月は3.9%増。広報担当者は「5月はある程度回復した。6月も5月より良くなりそうだ」と話す。

 ただ、景況感は明るいとは言えない。ソウル市のイタリア料理店の経営者は「セウォル号事故の影響というより、景気の先行きに対する不安感から客の節約志向が強まっている」と心配する。

 先行き懸念の背景にあるのは、ここ数年で最高値水準にあるウォン相場だ。26日のソウル外国為替市場の終値は1ドル=1016.20ウォン。今年初めの1060ウォン台から40ウォン以上もウォン高・ドル安が進んでいる。日本総合研究所の向山英彦上席主任研究員は「輸出で稼いでいる韓国は経常黒字が拡大基調。今後もウォン高圧力は続く」とみる。

 韓国の貿易統計によると、5月の輸出は前年同月比0.9%減と微減にとどまっているが、ウォン高が続けば自動車などの輸出産業に逆風となる。韓国自動車産業研究所は、ウォンが対ドルで10ウォン上昇すると、韓国の自動車産業の売上高が年間4200億ウォン(約420億円)減ると分析。大宇証券のエコノミスト、ソ・デイル氏は「スマートフォンなどのIT産業は海外生産比率が高く影響が少ないが、自動車は影響が大きい」と指摘する。売り上げに占める輸出の比重が高い化学業界や、現代重工業などの造船業も影響を受けるとみられる。

 スマホで世界を席巻してきたサムスン電子は「大部分の生産拠点が海外にあり、ウォン高の影響はそれほどない」(サムスングループ幹部)というが、「為替変動から利益を守るためのビジネスモデル構築に努める」(サムスン電子広報)と警戒感を強めている。

 自動車や電機などで韓国企業と激しく競り合ってきた日本の製造業にとっては、価格競争力が高まり有利になりそうだ。伊藤忠経済研究所の武田淳主任研究員は「韓国の競争力が落ち、輸出が減るのは時間の問題ではないか」とみる。

 ただ、韓国のスマホなどには日本製の部品や素材が多く使われている。韓国製品の販売が鈍れば、日本の部品や素材産業にもマイナスになりかねない。また、ウォン高を受けて「韓国企業も今年に入り生産拠点の海外移転を加速させている」(武田氏)といい、今後は東南アジアなどを舞台に日韓企業が競合する可能性もある。