1:2014/06/21(土) 13:44:53.11 ID:
■「レッドカーペットが短い」と文句をつけた中国 「叩頭」外交が始まった 
木村 正人 | 在英国際ジャーナリスト

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写真:李首相を迎えるサマラス首相(インターナショナル・ビジネス・タイムズHP)

英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)に耳を疑うような記事が掲載された。中国の李克強首相の訪英前に、中国側が「李首相を迎える際、ロンドン・ヒースロー空港に敷かれるレッドカーペットが標準に達していない」とクレームをつけたというのだ。

ヒースロー空港での歓迎式典の段取りに目を通した中国側が「李首相の飛行機からVIPエリアまでのレッドカーペットの長さが十分ではない。3メートルも短い」との懸念を示した。

これに対して、キャメロン首相の筆頭補佐官が「カーペットはあなた方の要求を満たすことを約束する。他に懸案の事項がある」と対応した。

保守系の大衆紙デーリー・メールが好んで取り上げそうなネタを、普段は冷静なFT紙が率先して報じるとは英国も相当、頭に来ている。

これまでにも、中国側がエリザベス女王との面会を要求、「応じないなら訪問を取りやめる」と
恫喝していたことが英紙タイムズのスクープで明らかになっている。

人民日報の国際版「環球時報」(電子版)は18日、「中国人民は英国人の複雑な感情を許すべきだ。台頭する国は、年老いた衰退国家の困惑と、それを隠すために時にエキセントリックに行動することを理解すべきなのだ」と英国をこき下ろした。

20日、顔見知りの中国人記者が筆者に「外交は両国の国力を現実的に理解した上で行わなければならない。英国はもうワールド・プレーヤーではない。国力に応じた外交をしなければならないと思う」としきりに説明するので、「それでも英国はインターナショナル・プレーヤーだよ」と答えておいた。

英国では「三跪九叩頭(さんききゅうこうとう)の礼」のことを「Kowtow」という。9回、手や額を地面につけて礼を尽くす追従的な動作やふるまいを指す。清朝の皇帝に「叩頭の礼」を求められた英国使節が拒否したことから、そのまま英語になって残っている。

今回、キャメロン政権が中国の要求に次々と屈したことに英メディアのフラストレーションもかなりのレベルまで高まっている。

FT紙のGeorge Parker記者とJamil Anderlini北京特派員は嫌味たっぷりに「習近平国家主席の体制は形式主義と官僚主義、快楽主義、行き過ぎに反対するキャンペーンを掲げている」と記し、2012年12月に中国共産党は、レッドカーペットや歓迎の横断幕、花飾り、華美な歓迎式典を禁止したのではなかったか、と指摘した。

外国首脳を迎えるための国際儀礼はそれぞれの国で決まっている。それに注文をつけるのは文字通り、国際儀礼に反している。日本の外交官からも「中国から叩頭しろと言われたって、そんなことはできない」という本音が漏れることがある。

FT紙は記事の最後で、中国と英国の間に横たわる深刻な歴史問題として英国の砲艦外交と
植民地主義、アヘン戦争を挙げている。

そして、「英国ではこうした歴史は広く学習されているわけではないが、中国ではすべての児童が、『屈辱の世紀』に英国が中国にもたらした残虐行為と不法行為を暗唱できる。『屈辱の世紀』は1949年、中国共産党によって解放されたと子供たちは教えられている」と締めくくっている。

中国や韓国の主張に沿って安倍晋三首相に「歴史修正主義者」のレッテルをはってきた英メディアも、中国の歴史カードが英国にも向けられていることをようやく自覚したようだ。

>>2以降につづく

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20140621-00036598/