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1: ねこ名無し ★@\(^o^)/ 2017/09/11 02:46:42.93 ID:CAP_USER.net
中国南東部のさびれた漁村に生まれ育ったウェン・ウェンユアンさんは数年前、数十人の同郷人とともに新しい人生を始めようとアフリカに旅立った。しかし、今年になって帰郷を決意した。

中国からは、民間の起業家や国営企業の従業員など多くの働き手がアフリカに渡っていた。だが、ここ数年はウェンさんのように帰国する人が多く、その数は数十万人に達している。

背景には、アフリカ大陸の多くの国々がコモディティー(商品)価格の下落で打撃を被っている現状がある。

サハラ砂漠以南のアフリカ諸国では、2016年の経済成長率が1.5%という過去20年間で最低の水準にとどまった。今年は南アフリカ共和国が景気後退に陥っている。ヨハネスブルグ近郊でスーパーマーケットを5年間経営した33歳のウェンさんは「景気が悪くなったから帰ってきた」と話す。

複数のアナリストによれば、多くの中国人がアフリカから帰国しており(石油に恵まれたアンゴラからは、過去4年間だけで15万人が帰国したと推計される)、アフリカに住む中国人の数は2013年に100万人だったピークから減少に転じている。

アフリカに渡った中国人の大半は小規模な事業を営んでいるが、国営の請負業者団体である中国対外承包工程商会の調べによれば、国有企業に勤める契約社員の人数も昨年だけで3万2000人減り、現在は23万3000人になっているという。

「アフリカ全体で減っているようだ」。アフリカ大陸への中国人の移民を観察している香港科技大学のバリー・ソートマン氏はこう指摘する。「1つには、コモディティーサイクルが下降局面に入ったために、多くの中国人が事業を続けられなくなった」

移民の減少は、中国とアフリカの間の貿易と、中国からアフリカへの投資の減少を反映している。2015年にはその総額が2000億ドルを超えていたが、昨年には1500億ドルを下回った。大半は貿易であり、中国からアフリカ大陸への直接投資は無視できるほどの規模しかない。

中国南東の沿岸部にある福建省は、人々の起業家精神が旺盛で、多くの移民を送り出してきた歴史があることで知られている。2000年代の初期からはアフリカ大陸南部に移り住む人が多く、合計は数十万人に上っていた。南アフリカ共和国に住む中国人35万人あまりのほとんどは、福建省の出身だとみられている。

そのため今日では、同省の海沿いにある人里離れた村を訪ね、道を教えてほしいと地元の人に頼むと、南アフリカのアクセントが混じった英語で答えてもらえることもある。移住のおかげで村の様子が変わった。外国で働く家族が送ってくれたお金で、3階建てや4階建ての家が建つようになったのだ。

見ると、キリスト教徒が多い省であることの反映だろうか、玄関ドアの上に十字架が描かれている家も少なくない。

しかし、南アフリカの経済成長は2007年以降に鈍化し始め、帰郷した商業従事者の中には、南アフリカランドが人民元に対して下落して利益が圧迫されたと話す人もいる。「為替レートが良くない」。数年前に中国に戻ってきたという67歳のチャン・シュエピンさんはそう語った。

本紙(フィナンシャル・タイムズ)が訪ねたとき、チャンさんは4階建ての自宅にらせん階段を取り付ける工事を見守っているところだった。

一方で、中国からの移民を狙った犯罪が増えたことが原因だと話す人もいる。「南アフリカからは、ほとんどの人が引き揚げてきた。あっちはもうむちゃくちゃだからさ」。57歳のチュアン・マイフさんはこう言う。南アフリカで2004年に開いた衣料品店を売り、その代金を使って5階建ての家を建てたという。中国には昨年戻ってきた。

帰国した人々からこうした愚痴を聞かされて、アフリカ大陸に渡るのをあきらめる若者もいる、とソートマン氏は指摘する。

中国国内の賃金上昇も、非熟練労働者に外国移住を思いとどまらせる要因になっている。もっとも、例外はある。アナリストや地元住民らの話によれば、エチオピアやケニアなど、東アフリカ諸国への移住者はまだ増えているという。

この地域は「一帯一路」と称される中国のインフラ整備計画の対象になっており、製造業や未開発地への投資が増えているのだ。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/50968

>>2以降に続く)