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写真: 沖ノ鳥島沖で洋上補給をする中国艦艇(左)と補給艦=2013年7月20日(防衛省統合幕僚監部提供)

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)上空を含む東シナ海に防空識別圏を設定した中国は海域だけでなく、その空域をも自らの支配下に置こうという野心をあらわにした。しかし、中国軍の動向に詳しい関係者からは「中国の視線はすでに西太平洋の沖ノ鳥島に向いている。近い将来、その周辺海域で資源採掘に乗り出すだろう」との声が出ている。
(SANKEI EXPRESS)

 沖ノ鳥島は東京から約1700キロ、小笠原諸島の父島から約900キロ離れた日本最南端の島で、東西約4・5キロ、南北約1・7キロ、周囲約11キロのサンゴ礁だ。わが国は沖ノ鳥島の周囲に漁業資源や地下の鉱物資源などを独占できる排他的経済水域(EEZ)を設定しており、面積は国土面積(約38万平方キロメートル)を上回る約40万平方キロメートルにも及ぶ。その周辺海域は漁業資源ばかりでなく、レアメタル(希少金属)などの存在が期待されている。

 こうしたなか、中国は2004年ごろから沖ノ鳥島について、日本の領土と認めながらも「EEZが設定できない『岩』だ」と主張し始めた。国連海洋法条約は「島とは自然に形成された陸地で、水に囲まれ、高潮の際にも水面上にある」としている。沖ノ鳥島は満潮時になると、2つの小島が残るだけで水没の危機にひんしているため、政府は2つの小島をコンクリートの護岸で覆うなど、その維持に腐心している。

 ところが、中国は沖ノ鳥島周辺のEEZで海洋調査活動を続け、2010年4月には計10隻の中国海軍艦艇が沖ノ鳥島西方海域で軍事訓練を実施した。また、東京電力福島第1原発事故による放射性物質の影響調査を目的として2011年6月に海洋調査船を沖ノ鳥島周辺に派遣した。この同じ時期に中国海軍艦艇計11隻が沖ノ鳥島南西海域で射撃や洋上給油などの訓練を行った。

 空母機動部隊など米軍の接近を阻止する戦略をとる中国は、日本列島から台湾、フィリピン、インドネシアなどを結ぶ第1列島線、さらに伊豆・小笠原諸島からグアムを含むマリアナ諸島などを結ぶ第2列島線を設定し、軍事防衛上のラインにしている。

■西太平洋の戦略上の要衝

 沖ノ鳥島はその第1列島線と第2列島線の間にあり、沖縄本島から約1100キロ、米領グアムから約1200キロとほぼ中間に位置している。沖縄本島と宮古島の間の海峡を通過した中国海軍艦艇がそのまま進むと沖ノ鳥島周辺海域に出ることになる。2004年11月に中国の漢級原潜がグアムへの偵察行動を展開した際には、沖ノ鳥島近海を通過したことが確認された。中国軍の動向に詳しい元杏林大教授の平松茂雄氏は「沖ノ鳥島は西太平洋における戦略上の要衝だ」と指摘する。

 平松氏によると、中国の海洋調査は資源探査だけでなく潜水艦の航行に必要な海底の地形、潮流、水温などに関するデータの収集を目的としているという。中国は2000年代に入って西太平洋で海洋調査を実施しており、すでに十分なデータを収集しているとみられる。

 外務省は2012年4月、国連の大陸棚限界委員会が沖ノ鳥島を基点として大陸棚の延長を認めたと発表したが、中国外務省は「日本側の主張は根拠がない」との談話を出しており、中国は「沖ノ鳥島は岩だ」という見解を変えていない。

 沿岸諸国の非難を無視しての海洋調査、そして資源採掘の強行、さらには資源採掘保護を名目にした海軍艦艇の派遣というのが中国の海洋進出のパターンだ。平松氏は「海洋調査、そして海軍艦艇による訓練を行った中国が今度は沖ノ鳥島周辺海域での資源採掘に乗り出す恐れは十分にある」と指摘する。

 東シナ海で、中国は日本の抗議を完全に無視し、海上に掘削施設を造って天然ガスなどの採掘を強行した。中国が沖ノ鳥島周辺海域で資源採掘に乗り出した場合、日本は再び「敗北」するしかないのだろうか。(笠原健)


msn産経ニュース: 2014.1.4 13:57
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140104/chn14010414010002-n1.htm
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