1:2014/06/04(水) 17:35:00.10 ID:
【萬物相】無人航空機

1981年、米国ユタ州の米軍ダグウェイ試験場で、無人航空機「アルバトロス」が試験飛行を行った。イスラエル移民のエイブラハム・カレムが、ロサンゼルスにある自宅のガレージで作った重さ90キロの無人機だ。この無人機は56時間も空中にとどまっていた。ベトナム戦争当時、米軍の偵察用無人機は2時間しか飛ぶことができなかった。米軍はカレムに軍用無人機の開発を任せた。後に攻撃用無人機の代表格となる「プレデター」は、カレムの技術を基にして誕生した。

韓国の無人機技術は、米国・イスラエル・英国・フランスに次いで世界第5位と評価されている。韓国航空宇宙研究院は2011年、ティルトローター方式の垂直離着陸無人機を世界で初めて開発し、この分野に限っては先頭に立つ米国よりも技術が上だという。

ティルトローター方式とは、離着陸時に回転翼を上に向け、通常の飛行時は回転翼を前に向けて飛ぶ技術のこと。米国は1950年代にティルトローターの技術開発に着手し、2005年にようやくパイロットが乗り込む「V22オスプレイ」を実戦配備した。これに対し韓国の航空宇宙研究院は、開発着手からわずか10年でティルトローターの無人機を作り出した。

航空宇宙研究院が開発した1トン級の垂直離着陸無人機は、ヘリのように垂直に上昇、下降する。その一方、時速500キロで飛行することもできる。これはヘリの倍以上のスピードだ。 衛星通信を利用しなくとも、遠隔操縦センターから半径250キロ以内で活動できる。250キロといえば、ソウルから平壌まで行ける距離だ。重さ15キロ、時速100キロにすぎない北朝鮮の無人機は、韓国の無人機と比べれば「おもちゃ」レベルだといえる。

一昨日、京畿道高陽のKINTEXで開かれた民軍技術協力博覧会を朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が訪れ、韓国製無人機に関心を示したという。1974年に、当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が無人機の開発を指示した、という業界関係者の説明もあった。現在、世界の無人機市場では軍事用が90%以上を占める。1トン級垂直離着陸無人機の価格は、遠隔操縦装置を含め、4機1セットで200億ウォン(約20億円)程度。まだ民間企業が気軽に買える製品ではない。

インターネットやGPS(衛星利用測位システム)のように現在誰もが使っている技術も、最初は軍事用に開発され、やがて民間に開放されて大きな市場ができた。米国では、既に民間無人機の市場が形成されている。インターネット流通大手のアマゾンは、来年から無人機宅配サービスを始めると発表した。韓国製垂直離着陸無人機は、当面は軍用として推進し、6-7年後に商用化する計画だという。ティルトローター技術を用いた自家用機が登場すれば、マンションの屋上から飛行機で出勤する日が来るかもしれない。軍事用技術の開発は、未来の市場を開く鍵の一つだ。

方顯哲(パン・ヒョンチョル)論説委員

【画像】 【萬物相】無人航空機
  

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版 2014/06/04 10:53
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