1:2014/05/31(土) 19:36:46.16 ID:
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 全世界で46億個のスマートフォンと300億個の情報通信技術(ICT)機器がネットワークでつながって情報をやりとりする。
 ここに人工知能がより増してモノと人間が有機的に連結される。

 例えば信号灯と自動車が無線ネットワークでつながって信号体系を自動調節し、街中のCCTVは犯罪者の異常行動のパターンを感知して凶悪犯罪を予防する。SKテレコムが描く未来の姿、いわゆる「ICTノミクス(ICTと経済を意味するエコノミクスの合成語)」だ。

 河成ミン(ハ・ソンミン)SKテレコム社長は29日、ソウル銀行連合会館で開かれた「ICT発展大討論会」の基調発表で「2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピックでは第5世代(5G)移動通信を実現し、2020年には5Gを商用化する世界初の移動通信企業になる」と明らかにした。

 5Gの通信速度は最高100Gbpsで4Gに比べ約1000倍も速い速度を誇る。1秒で映画1本をダウンロードする。
 これをベースにICTノミクスを完成させるというのがSKテレコムの計画だ。ICTノミクスはさまざまな産業がICTをもとに融合・再編されながら新しい社会的・経済的な価値が創出されることを意味する。彼は「5Gが商用化されれば、装備およびサービス部門で7年間に552兆ウォンの生産誘発効果と144兆ウォンの付加価値誘発効果、58万人の雇用創出が実現するだろう」と展望した。

 河社長は今後30年間、ICTの4大核心トレンドとしてモノインターネット(IoT)・クラウド・人工知能・3Dプリントを挙げた。

 彼は「何よりビッグデータと人工知能技術が融合した『知能型プラットホーム』がICTノミクス時代の最大の激戦場になる」としながら「成長潜在力が大きいヘルスケアとセキュリティー、近距離ネットワーク分野を集中的に育成する計画」と説明した。

 だが、こうした発展過程で変化の“速度”よりも“方向”に気を遣わなければならないというのが彼の提言だ。
 「“速い”変化も重要だが“正しい”変化が、SKテレコムの新しい成長が目指すところ」というものだ。このためにSKテレコムはサイバー中毒、個人情報保護などICTノミックスの副作用と代案を研究する「優しいICT研究所」を設立することにし、「優しいICTキャンペーン」を展開していくことにした。企業価値である「幸福同行」を基盤に創業活性化と中小企業との同伴成長の支援も拡大する。

 河社長は「過去30年は石炭と鉄を支配する国が席巻したが、今後30年はICTを支配する国が代る」こととして「水は99.9度まで変化がないが100度になって沸騰し始めるように、すぐには効果に出なくても『ICTノミクス』を迎える準備を急がなければならない」と話した。

 一方、彼はこの日、別途に行った記者懇談会で移動通信3社が営業再開以後、再び過熱競争の様相を見せていることに対して「3社の最高経営責任者が違法な補助金競争をなくそうと約束したのに、現場ではしっかり守られていない面があり残念だ」と話した。
 引き続き「下半期に端末流通構造改善法が施行されれば、結局は商品とサービス競争に行くしかない」として「補助金問題は早いうちに解決されるだろう」と説明した。

中央日報/中央日報日本語版 2014年05月30日16時50分
http://japanese.joins.com/article/954/185954.html