1:2014/05/31(土) 00:40:39.46 ID:
吉川良三=東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター

   ・ワクワク感があるか

 今日では、ユーザーが製品を選ぶ基準は多様である。機能で製品を選ぶユーザーももちろんいる。例えば、液晶テレビのバックライトにLEDを採用し、率先して大々的に売り出したのはSamsung Electronics社だ。
 開発で先駆けたのは日本メーカーだが、価格が高くなるからと引っ込めてしまった。しかし、LEDバックライトの明るさは一度見たら、他のものは見られなくなるほどの魅力がある。Samsung Electronics社はその点をコストよりも重視して、高くても売れる製品を造ることに成功した。

 他にも日本の薄型テレビよりも2~3割高いにもかかわらず売れている製品に、ワイングラスをモチーフにした欧州向けの薄型テレビがある〔図1(左)〕。デザインが優れていれば2割3割高く買う人が欧州には存在するからだ。
 つまり、コスト競争力ではなく、ユーザーが望んでいるものをいかに提供するかが重要であるという現実を、Samsung Electronics社はきちんと把握しているのである。

 インドでは、カギ付き冷蔵庫がよく売れている〔図1(右)〕。いくら安くても、インドではカギのない冷蔵庫はあまり受け入れられない。Samsung Electronics社は、その製品を販売する国や地域の事情を重視しているのだ。

(画像)
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 ユーザーの多くは今、ワクワク感を望んでいる。心が躍りドキドキするようなもの、それを買ったら自分の人生が変わるんじゃないかと思えるような製品を手に入れたいという傾向が強まっている。こうしたワクワク感のあるものを考案できるのがSamsung Electronics社の大きな長所だ。ワクワク感を付与することで価格が高くても売れている、米Apple社の「iPad」や「iPhone」、英Dyson社の遠心分離方式の掃除機のものづくりと似たところがある。

(以下ソースにてお願いします)

日経テクノロジーオンライン 2014/05/29 00:00
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20140501/349703/?rt=nocnt