1:2017/03/12(日) 15:11:09.70 ID:
 中東アラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国のひとつであるドバイの交通当局はこのほど、今夏にも一人乗りの「ドローンタクシー」を導入する計画を発表した。自動で飛行し操縦士は同乗しない。

 同国は2030年までに交通機関の25%を無人運転化する目標を掲げており、SF映画にある未来都市の風景が近い将来に現実のものになるかもしれない。

一人乗りの中国製

 AP通信などによると、ドバイが導入を目指すのは、中国のドローンメーカー「イーハン」が開発した「イーハン184」。卵形の本体に一人乗りのシートを備え、四方に突きだした4本の支柱の先端に8枚の回転翼を備える。体重約100キロまでの人とスーツケース程度の荷物が積める。

 1回の充電で飛行できるのは約30分で、飛行範囲はは50キロほど。速度は時速160キロまで出すことが可能だが、通常は100キロ程度で運行するという。

 モデル機は2月にドバイで開催された大規模な国際会議会場で展示され、その際に交通当局が7月に導入を目指す計画を公表した。

 ドバイは「ドローンタクシー」の運航イメージビデオも公開している。搭乗希望者はスマートフォンでタクシーを呼び、乗り込むと前方に備えつけのタッチパネルで目的地を指定する。地上のコントロールセンターから信号を受けながら飛行するため、搭乗者は座っているだけで目的地に到着できるという。

実現性には疑問符も

 ただドバイも製造メーカーも、実際に人を乗せた飛行は公開していない。イーハン184は昨年1月、米西部ネバダ州で開かれた家電見本市に出品され、同州とのテストフライトに関する契約が報じられたが進展は不明だ。安全性の確保についてもわからないところが多く、交通機関としての実現性についてはなお多くの疑問も出ている。

 ドバイ当局者は中東のメディアに、ひとつの回転翼が停止しても安全に着陸できることや、制御に不調をきたしたときはすぐ他の系統に切り替わり、プログラムされた着陸地点に向かうといった安全策が施されているなどと強調している。

ジェット機並みの速度

 中東の富裕国であるドバイは、世界最高層のビル、ブルジュハリファ(828メートル)など近未来的な都市景観で有名。産業の多くで外国人労働者に頼る同国は交通機関の省力化に熱心で、無人運転の鉄道システム「ドバイメトロ」の運行は約70キロに達している。

 無人運転による未来の交通システムとして期待されているのが、ジェット機並みのスピードが出る「ハイパーループ」と呼ばれる技術だ。ポッドと呼ばれる小型の乗り物が、低圧チューブの中を最高時速約1200キロで移動するという。磁気浮上によるリニア中央新幹線の2倍のスピードだ。

 民間宇宙ベンチャーのスペースXなどを率いる米国の起業家、イーロン・マスク氏が提案した技術で、ドバイの交通当局は昨年秋に米ロサンゼルスを拠点とする開発会社と契約した。約160キロあるドバイーアブダビ間で建設を構想しているが、実現すれば神戸~米原に匹敵する距離が約12分で結ばれるという。

http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120005-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/170312/wst1703120005-n2.html



2月13日、ドバイで展示された人を運べるドローンのモデル機。「空飛ぶタクシー」として今夏にも導入したいという(AP)