1:2017/02/28(火) 08:32:04.44 ID:
 東京や福島など1都6県で200件以上の空き巣を繰り返していた窃盗グループが摘発された。ところが不思議なことに、メンバーは年齢も居住地も国籍もバラバラ。捜査の結果、共通点として浮かんだのは「覚醒剤の使用歴」だった。

 その実態は「クスリ代」に困った覚醒中毒者の窃盗団。白い粉の誘惑を断ち切れぬ男たちは泥棒行脚を繰り広げ、覚醒剤を打ち、深い中毒の沼にはまっていた。

経歴も国籍もバラバラな6人…犯行は覚醒剤を打ちながら?

 「クスリ食いながら、みんなで盗みしてました」

 昨年6月、埼玉県鴻巣市の民家に空き巣に入ったとして、摘発された窃盗グループ。メンバーの一人による衝撃的な一言に、取調室は騒然となった。

 「決定的な言葉を言わせたと思った。バラバラのメンバー構成をつなぐ鍵を本人の口から言わせた、と」と捜査関係者は振り返る。

 警視庁捜査3課に窃盗などの容疑で逮捕されたのは6人。韓国籍で東京都文京区本郷の無職、朴一軌容疑者(36)や、住所不定のとび職、福江淳史(34)ら、住所も年齢もバラバラだった。

 彼らは昨年3月ごろから、それぞれ東京都内などで待ち合わせ。レンタカーを使い、主に関東や東北の田舎町に出没、荒稼ぎを繰り返していた。全員が毎回の犯行に必ず参加するというわけではなく、声を掛け、都合のついたメンバー同士での犯行だったとみられる。

 1日20件以上の犯行を重ねることもあったといい、被害総額は数千万円とみられる。

関東から東北へと行脚

 メンバーの接点は全員に薬物の使用経験があること。刑務所の中で知り合ったとみられ、捜査関係者は「みんな似たような境遇。『出所したら、一緒に空き巣をやろう』と声を掛け合っていたのではないか」と推察する。犯行に参加した人数で盗んだ金品を完全に等分することで、結束を保っていたという。

 レンタカーを運転する役、空き巣に入った後に誰も来ないよう見張る役など、複数人で役割を分担。車で移動しながら、無施錠の家やガラスを破っても人が来なさそうな家を探し、侵入したら根こそぎ奪っていく手口は、まるでイナゴの大群のようだ。

 朴容疑者らが関わった昨年10月7日の埼玉県川口市の男性公務員(50)宅を狙った空き巣では、グループは無施錠の窓から侵入し、現金5万円のほか、家中に点在していたネックレスなど貴金属34点(計約223万円)を盗んだ。

 同様の手口で被害に遭った家々をつなぐと、グループの窃盗旅行の道筋が見えてくる。東京から関東近郊をめぐり、東北へ。一度の“出稼ぎ”で移動距離は数百キロを超える。

 居住地から離れた場所で荒稼ぎするため、運転役は長距離を運転。走りながら行く先々で目につく家を狙い、1日20件以上の犯行を重ねていた。

犯行時の記憶あいまい…覚醒剤の副作用?

 逮捕されたメンバーは、犯行についての供述を渋っており、特に薬物に関わる捜査は進んでいないという。捜査関係者は「彼らが薬物の売買について卸なのか、小売りなのか、消費者なのかも、まだわかってはいない」と話す。

 犯行状況についてもメンバーの記憶があいまいで、被害に遭った家まで案内させようとしても、詳細を覚えていないため、道に迷うことが多々あるという。捜査関係者は「覚醒剤の副作用で記憶が飛んでしまっているのだろうか」と話す。

 これまでに、グループのメンバーとして逮捕されたのは6人だが、同課はレンタカーの使用履歴などから、他にもあと3人が犯行に関わっていたとみて捜査を進めている。

http://www.sankei.com/premium/news/170228/prm1702280003-n1.html
http://www.sankei.com/premium/news/170228/prm1702280003-n2.html
http://www.sankei.com/premium/news/170228/prm1702280003-n3.html