1:2017/02/02(木) 01:15:21.94 ID:
 ドナルド・トランプ米大統領が誕生し、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)からの永久離脱」「オバマケア撤廃」「メキシコ国境の壁建設」「イスラム圏7カ国の出身者および難民の受け入れ停止」など、大統領令に次々とサインし、世界が混乱状態に陥っている。この状況で、韓国は事実上の無政府状態になってしまっている。

 崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入疑惑により、朴槿恵(パク・クネ)大統領は弾劾決議が可決され、職務停止となった。国家が完全に分裂してしまった。

 次期大統領選の世論調査では、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が独走している。文氏は、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の見直しや、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備延期を主張している。朴氏の弾劾決議を憲法裁判所(日本の最高裁)が棄却した場合、文氏は「革命を起こす」と公言している。

 朴氏は1月25日、インターネット放送に出演し、一連の疑惑について、「何者かによって企画された感を拭えない」と全否定した。

 韓国経済は、2016年10-12月期の経済成長率が、対前期比0・4%と低迷した。国政混乱により、個人消費が同0・2%増と低迷したことが主因である。

 しかも、世界的な需要縮小の影響を受け、韓国経済の牽引車たる輸出も低迷している。16年の韓国の輸出は4955億ドル(約56兆6900億円)と、6年ぶりに5000億ドル(約57兆2050億円)を下回ってしまった。韓国は15年も輸出が対前年比で減っている。2年連続で韓国の輸出が対前年比でマイナスになったのは、1957年、58年以来、何と58年ぶりのことである。

 もっとも、韓国経済にとっても最も憂慮すべき事態は、民間企業の設備投資がマイナスに落ち込んでいることだ。16年を通じた韓国の民間企業設備は、マイナス2・4%。韓国の民間企業は、資本主義の基本である設備投資を拡大する気を失ってしまっているのだ。

 特に、韓国の輸出の柱の1つであった造船業の衰退が著しい。

 韓国の大手造船企業「大宇(デウ)造船海洋」は、16年に大赤字を出し、過去10年間の利益の総額に匹敵するまで赤字額が膨らんだ。16年を通じ、韓国の造船産業は4万人を超えるリストラクチャリングを実施せざるを得なくなった。

 消費、輸出、設備投資が低迷している以上、まさに「政治の出番」なわけだが、このタイミングで韓国は無政府状態も同然の大混乱に陥ってしまった。大統領代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)首相には、大規模経済対策を打ち出すような政治力はない。

 17年の韓国は、経済成長うんぬん以前に、「普通の国家」として存続できるのか否かを問われる事態になったと理解すべきだ。

 ■三橋貴明(みつはし・たかあき) 1969年、熊本県生まれ。経済評論家、中小企業診断士。大学卒業後、外資系IT業界数社に勤務。現在は「経世論研究所」所長。著書に『2017年 アメリカ大転換で分裂する世界 立ち上がる日本』(徳間書店)、『中国不要論』(小学館新書)など多数。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170201/frn1702011530006-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170201/frn1702011530006-n2.htm


ソウルでの市民デモ(AP)
 

職務停止中の朴大統領(共同)