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1:2017/01/25(水) 20:22:12.62 ID:
韓国は2017年、失業対策に注力する。大統領代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)首相が今年の最重要課題として雇用創出を掲げた。政府は失業対策に前年比9.5%増の2兆6000億ウォン(約2532億円)を投じ、若年層への職業訓練の充実などを図る。ベンチャー支援など、雇用創出に向けた政策も実施していく。現地紙コリア・ヘラルドなどが報じた。

同国経済は輸出不振や消費低迷で不振が続き、経済成長の鈍化が雇用にも影響している。統計局によると、16年は年末時点の失業者数が101万2000人と、00年に現在の公式な統計法を採用してから初めて100万人を突破した。

失業率は前年から0.1ポイント悪化して3.7%となった。特に19~25歳の若年層が9.8%で0.6ポイント悪化と深刻な状況だ。政府は、受注減で苦境に直面する造船業や最大手の韓進海運が経営破綻した海運業のほか、石油化学工業などの企業が経営コスト削減と事業再編のための人員整理に踏み切ったことが、失業率の悪化に拍車をかけたとみている。

こうした流れを受け、黄首相は雇用創出の重要性を強調。規制緩和やベンチャー支援などの政策を積極的に講じていく方針を示し「重要課題に据えるからには、予算拠出や税制優遇などを通じて企業が雇用を拡大できるよう行動していく」と決意を表明した。

韓国の労働市場では、中小企業と大企業の賃金格差拡大などで、若年層の雇用に関する受給バランスが崩れているとの意見がある。政府は、若年層の失業増について、大学に進学しない若者が職業訓練を受ける機会が少ないことも一因とみている。

経済協力開発機構(OECD)の加盟国は平均で高校生の47%が職業訓練を受ける機会を得ているのに対し、韓国は19%にとどまるという。労働省は訓練施設の不足が原因とし、2月中にも増設計画を策定する方針だ。

韓国の成長率は、14年が3.3%、15年が2.6%、16年が2.6%(推定)と低調ながらもプラス成長を維持している。これに対して雇用創出数は、14年16万2000件、15年13万件、16年11万5000件(推定)と減少が続き、経済成長の恩恵が雇用に行き届いていないとの批判も上がる。

韓国は、大統領の弾劾など不安定な国内事情を抱えて経済への影響が懸念されるなか、失業対策を成功させて国民に安心感をもたらせるか。政府の前には厳しい道のりが待ち受けているといえそうだ。

Business Journal ?(ソウル支局)
http://biz-journal.jp/sankeibiz/?page=fbi20170123015