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(イメージです。)
1:2017/01/21(土) 20:19:55.16 ID:
韓国の新聞界で代表的な知日派といえば東亜日報の沈揆先(シムギュソン)・論説顧問と朝鮮日報の鮮于鉦(ソヌジョン)・論説委員だろう。

この2人が最近ほぼ同時に日韓関係について思い切った論評を発表した。釜山の日本総領事館前の慰安婦像設置事件と、それに対する日本政府の“外交的報復”に伴う関係悪化を念頭においた自己批判である。

まず慰安婦像の設置問題で東亜日報(16日付)は「他国の公館の前に立てるのは国際条約上、問題だという点もはっきり指摘しなければならない」とし、朝鮮日報(18日付)も次のように批判している。

「日本大使館前に七十数年前の過ちを執拗(しつよう)に追及する造形物を設置し、適切に解決されるよう努力するとの約束をしながら総領事館前にまた設置した。韓国と似たような苦難を経験した国で相手国にこんなことをする国はない。韓国はまともな国なのか」

それ以上に両者が強調しているのは、これまでの韓国における日本報道に対する自己批判だ。

沈氏は「韓国の言論は今やいかなる権力機関でもいかなる国でも遠慮無く批判できるが、日本報道だけは聖域として国民情緒(感情)から自由でなく、あまりにも簡単に反日に回帰しつつある」とし次のように書いている。

「韓国はもう日本の従属変数ではない。日本の変化にだけ首をしばられる理由もない。日本だけを叱ることで国内の評価に満足していた報道は、韓国の言論が70年間、歩いてきた気楽な道だ。気楽な報道では韓日関係は変えられない」

一方、鮮于氏は「わが国の歴史で日本を重要視した知識人の末路は悲惨だった」としこう主張している。「程度の差はあるが今も同じだ。(知日という)禁忌に触れて歴史を客観化するという冒険は地雷原に身を投じるのと似ている。そうあればあるほど日本に対するわれわれの認識は日本の実体から遠ざかる」

「(自分は)いろいろ日本を勉強してきたが依然として日本の実体を正確に知ることができないでいる。しかし無視できる国ではないことははっきり分かっている。日本を無視するたびに苦難を味わった歴史を知っているためだ」

また沈揆先氏の論評は「慰安婦のおばあさんたち34人の選択はニュースにならないのか」と題されている。

彼は実は慰安婦問題解決の日韓合意による10億円支援でできた韓国側の「和解・癒やし財団」の理事の一人でもある。その仕事を引き受けたのは「不可能な最善より可能な次善を支持したから」という。

その結果、対象の元慰安婦46人(生存者39人)のうち70%以上にあたる34人が支援金の受け取りを表明したが、その“事実”を韓国マスコミが伝えないと批判しているのだ。

沈氏も言うように、10億円は慰安婦像撤去の代償では必ずしもない。元慰安婦のためのものであって、それは以上の数字から明らかなようにすでに大きな効果をもたらしている。

沈氏は「10億円で慰安婦像を売り払った」という韓国内の反政府派による非難に耐えながら、10億円を慰安婦像撤去に直接絡めることに反対している。韓国の大手マスコミの論評がやっと移転論に踏み出したのだから、日本の一部にある「10億円返せ」論はいかにも暴論である。

【黒田勝弘の緯度経度】
http://www.sankei.com/world/news/170121/wor1701210072-n1.html