北京
(イメージです。)
1:2017/01/18(水) 20:31:46.60 ID:
中国ではいま、停滞する産業と勃興する新興企業との明暗が顕著になってきている。

高い学歴とスキルを駆使して最先端の分野で起業して大金を手にする若者が増える一方、そもそもの登竜門である大学卒業後の就職先に困る若者が労働市場にはあふれているのだ。

先週、中国の大卒学生の厳しい状況について触れたが、同じように苦しい状況に置かれているのが出稼ぎ労働者。先週も紹介した『中国労働保障発展報告 2016』(以下、『報告』)にはその実態が統計によって裏付けられているが、人力資源市場一線観察調査によると、出稼ぎ労働者の雇用を考える企業の数は年々低下していて、2016年第1四半期はわずかに23・7%で、4ポイントの減少となった。

これは中国が政府主導で進める経済の構造転換が進んだ影響だと考えられているが、明らかに製造業の求人が縮小してきている。

2015年の第4四半期、第一次産業の求人数が全求人に占めた割合はわずか1・4%で減少を続けている。第二次産業は39・8%で約4割を占めているものの、減少の傾向は相変わらずだ。

一方、第一次産業と第二次産業を尻目に伸びているのが第三次産業。同じ統計で全求人の58・8%を占めるまでに膨らんできている。

問題は従来、第二次産業が吸収していた労働者を第三次産業がうまく吸収できていないことなのだろう。

そうした事情を背景にして、いま中国では個人の借金がふくらみ、社会生活に大きな制約を受ける人が増え続けるという現象が広がってきているという。

社会生活に制約とはいったい何を意味しているのだろうか。

具体的に報じているのが『中国新聞ネット』に掲載された中新社の配信記事(2016年11月1日)だ。

記事中で紹介されているのは、借金が返せなくなったことで個人の信用を失い、飛行機や高速鉄道への乗車が制限される人々が増えているという現象だ。

中国経済の司令塔の一つ、中国国家発展改革委員会の副主任、連維良氏がインタビューに応じて明らかにしたという。

それによれば、いま中国で飛行機への搭乗が制限される債務者は、すでに延べ490万8000人に達し、高速鉄道も同じく、延べ165万人に達したという。

連氏によれば、これはいま中国が全国統一の信用基準を設け厳格に適用を始めた影響ということだが、その大前提として、伝統的産業を中心に吹き荒れるリストラの嵐で家計が逼迫(ひっぱく)するという事情があるだけに、ちょっと心配になる。

ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20170118/frn1701181700005-n1.htm