1:2017/01/15(日) 21:06:21.90 ID:
「夫の会社で年末のボーナスが出たが、旧正月を控えて資金が足りない。最近は卵も白菜も食べ物はみんな高い。それでも周辺には失業している人がいるから生活が苦しいとも言いにくい」

慶尚南道昌原市に住む主婦Pさん(41)はそう漏らす。旧正月連休が3週間先に迫っているが、家計はムードは暗い。所得減少傾向が明らかな中、生活物価が上昇し、生活にしわ寄せが生じている。

■食品高、旧正月の祭祀を直撃か

年明けから農産物が急騰している。農水産食品流通公社(aT)によると、6月現在で大根の小売価格は1本3096ウォン(約302円)で、過去5年の平均価格(1303ウォン)の2倍以上まで値上がりした。白菜は1個4354ウォンで、前年同期より50%高い。昨年10月の台風で農作物が被害を受けた影響が大きい。鶏卵は鳥インフルエンザ(AI)の影響で出荷量がヘリ、1ケース当たりの価格が2カ月前の5000ウォン台から9000ウォンに迫る勢いだ。

肉類では牛肉、豚肉がいずれも上昇している。輸入牛肉が6-13%上昇し、豚のサムギョプサル(豚バラ肉・国産冷蔵)も平年より7.5%高い。南半球での干ばつが長期化し、オーストラリア産の牛肉が高騰する中、請託禁止法(接待禁止法)の影響で国産牛より豚肉の需要が増えているためだ。

イカ、タチウオなど水産物も同様だ。生イカは1杯2974ウォンで平年より14.5%割高だ。タチウオも1匹9759ウォンで、平年を21.2%上回っている。イカは海水温度の上昇で個体数が減少している上、中国漁船の乱獲による影響を受けている。タチウオは韓日漁業協定の交渉決裂で韓国漁船が日本近海で操業できないため、漁獲量が急減した。

庶民の台所は旧正月の祭祀(さいし)用の供え物を準備するのが厳しい状況だ。統計庁によると、昨年12月現在で旧正月用品や生活必需品27品目の物価が前年同期を9.9%上回った。12月の平均物価上昇率(1.3%)と比べると、祭祀用品は値上がりが激しいことが分かる。昨年11月に産油国の減産合意でガソリンなど石油価格が上昇していることも庶民には負担だ。

■家計所得は伸び悩み

このように物価が上昇する中、家計所得は伸び悩んでいる。全国の家計の可処分所得は伸び率が昨年第3四半期に0.7%まで低下した。2014年が3.5%、15年が1.9%だったのと比べると、所得の増加ペースが急速に鈍化した格好だ。内需低迷と輸出不振で企業が賃上げを渋ったり、構造調整を進めたりしている影響が大きい。

特に家計に稼ぎ手が1人しかいない場合の所得は昨年第1四半期から3四半期連続で減少している。初めての現象だ。昨年第3四半期は371万ウォンで、前年同期を6万ウォン下回った。企画財政部(省に相当)関係者は「造船業などで企業構造調整が本格化し、配偶者が失業しても支えがある共稼ぎ世帯に比べ、稼ぎ手が1人しかいない場合には大きな打撃を受けている」と指摘した。専門家は所得が増えないために消費が減り、それが企業の業績不振、雇用減少につながり、さらにそれが再び所得減少を招くという悪循環が起きていると分析した。

■政府に対策なし

生活物価の上昇は今後も続く見通しだ。政府は昨年1%だった物価上昇率が今年は1.6%になると予想している。原油価格、穀物価格の上昇が目立つためだ。ロッテマートのペク・スンフン商品企画者(マーチャンダイザー)は「昨年台風などの影響で冬の野菜供給が円滑にいかず、当面は野菜価格が高い状況が続く」と指摘した。

政府は正月の連休直前、緊急民生対策を発表する予定だ。農水産物、畜産品の値上がりを抑えたり、景気低迷で打撃を受けている自営業者を支援したりする対策が盛り込まれるもようだ。中央大の朴倉均(パク・チャンギュン)教授は「短期的には政府が生活物価を安定させる方策を示さなければならず、中長期的には成長率を引き上げ、家計の所得を増やさなければならない」と指摘した。

孫振碩(ソン・ジンソク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/01/13/2017011301582.html