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大統領を弾劾に追い込んだデモを「世界4大革命に比肩」と自賛する韓国人。しかし、そのデモを冷ややかに見つめる人もわずかながらいる(写真:ロイター/アフロ)

 朴槿恵(パク・クンヘ)大統領を退陣に追い込んだのは毎週土曜日のデモだった。韓国紙は「世界4大革命の1つ」と自画自賛するのだが……。

世界が驚く平和デモ

――前回は「朴槿恵弾劾は『美し過ぎた自画像』が呼んだ」という話でした。

鈴置:「日本を超え一流国家になった」と韓国人は高揚感に包まれていた。というのに朴大統領の40年来の友人、崔順実(チェ・スンシル)氏の「国政壟断事件」により、その共同幻想が潰えてしまった。そこで怒りが巻き起こり、弾劾につながったのです。

――高揚感から突然の自信喪失ということですね。

鈴置:指導層は韓国人が自信を失わないかと心配したのでしょう、「政治は3流だが国民は1流だ」キャンペーンに乗り出しました。

 各紙は「巨大なデモでも、警察との衝突が起きない。韓国人の成熟を示すものだ」と強調しています。

 11月26日の「150万人デモ」を受け、中央日報は社説「世界が驚くろうそく革命の力=韓国」(11月27日、日本語版)を掲載しました。書き出しの一部を引用します。
 
・世界が驚いている。国家元首の退陣を要求する革命的な波がガラス窓1枚壊すことなくこれほど平和的に進められるということに驚いている。国家的暴力性と市民的成熟さが不思議に共存する韓国社会を世界の人たちは驚きの目で眺めている。

 暴力的なデモが当たり前の韓国で、平和的なデモが実施されれば韓国人が驚くのは当然です。しかし「世界が驚く」かは、疑問です。実際、この社説は「驚いた世界」を示す具体例を一切挙げていないのです。

日本メディアに文句

 朝鮮日報も「世界に称賛される一流国民」キャンペーンに加わりました。「『憲政史上最大規模』の第5回ろうそく集会 『平和集会』で終了…外国メディアも感嘆」(11月27日、韓国語版)を載せました。

 見出しに「外国メディアも感嘆」とありますが、本文に「感嘆」を支える事実は記されていません。典型的な「空見出し」です。日本の新聞なら許されません。夕刊紙だって「感嘆か」と、小さくても「か」を付けるでしょう。

 東亜日報は「日本人が羨ましがっている」とまで書きました。「韓国が羨ましい理由」(11月28日、韓国語版)です。

 「(日本の安保法制反対デモの参加者が12万人だったことに比べ)韓国で100万人のデモが開かれたと聞いて驚いた」などの日本の大学教授の談話を引用しています。

 「日本のメディアがデモ参加者数を警察発表ベースで書くのはけしからん」と言う韓国人も出てきました。主催者発表の数字は警察発表の4-6倍です。

 計り方が異なることも、これだけ大きな差が出る原因です。警察は「人出が最大になった時点の人数」で、主催者は「累積人数」で計算します。

 日本のメディアも韓国の保守系紙も両方の数字を載せます。ただ、見出しに関しては日本メディアは警察発表、韓国メディアは主催者発表を取ることが多い。

世界4大革命の1つに

――なぜ、警察発表の数字を見出しに取ってはいけないのでしょうか。

鈴置:韓国人にとって、このデモは「聖なる行為」になったのです。神聖な行事への参加者数を少なめに書いた日本の新聞は、韓国人が一流国民であることを過小評価したと受け取られたのでしょう。

――「聖なる行為」ですか。

鈴置:大統領を弾劾に追い詰めた韓国のデモは、フランス革命に並ぶもの、と称えられ始めました。

 中央日報の李夏慶(イ・ハギョン)論説主幹が書いた「『ろうそく市民』はアンシャン・レジームの解体を求める」(11月22日、韓国語版)に以下のくだりがあります。
 
・アンシャン・レジーム(旧体制)を解体した18世紀の2つの市民革命、米国の独立革命とフランス大革命が抑えることのできなかったエネルギーが200余年の後に、大韓民国の広場で生まれた市民の「ろうそく革命」として蘇ったのだ。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/226331/120700081/

>>2以降に続く)
 
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前回の記事は↓です。
【鈴置高史】「美し過ぎた自画像」が呼んだ朴槿恵弾劾 韓国人は「一流国ではありえない事件」に怒った(2016/12/11)
上記を含む鈴置氏の記事はこちら↓からどうぞ
http://mizuhonokuni2ch.com/tag/%E9%88%B4%E7%BD%AE%E9%AB%98%E5%8F%B2