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(イメージです。)
1:2016/11/26(土) 20:41:48.48 ID:
 朴槿恵政権が突然(?)のスキャンダルで“死に体”だ。歴代政権とも末期には各種疑惑の噴出でヨレヨレになるのが慣例みたいだったが、今回は次期大統領選まで間があるので1年ほど早い。大統領辞任になれば選挙も早まる。

 朴政権にはさしたる業績が見当たらない。そこで支持層の保守派の間ではこんな皮肉が聞かれた。「いや、彼女には大統領になったという最大の業績があるではないか」。2012年の大統領選で野党に政権を渡さなかったことをいう。

 筆者は「なるほど。とすると任期中もう一つ大きな業績を挙げるチャンスがある。次期政権を野党に渡さなかったという業績を」といってきたが、これも怪しくなった。このままだと次期は野党政権になってしまいそうだからだ。

 韓国政治には10年周期説というのがある。1987年の民主化以降、歴代大統領は6人になるが、任期5年なので2人ずつ10年ごとに保守と革新が交代してきた。10年周期なら次は革新系の政権が登場する番だ。

 似たような政権が10年も続くと、民心は飽きて変化を求めるということだろうか。となると朴大統領の最後の業績もますます危うい。ただ、保守政権らしい“業績”がまったくなかったというわけではない。

 対中国外交の右往左往はこの際、目をつぶって、たとえば毅然(きぜん)とした対北朝鮮制裁で「開城工業団地閉鎖」を断行し、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」導入を決定、左翼的偏向の歴史教科書を正すため国定教科書復活も決めた。

 国内の強い反対を押して慰安婦問題解決の日韓政府合意を実現し、日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)締結に踏み切ったことなど、歴代政権がやれなかったことをやったという意味で業績にあたるだろう。

 ところが野党陣営はこれらすべてに反対してきた。次に野党政権が誕生すればこの“業績”をすべてひっくり返すかもしれない。

 韓国政局の焦点は今、「朴槿恵すぐ辞めろ!」と叫ぶ野党陣営主導のいわゆる100万人集会なる超法規的な“デモ政治”の一方で、国会における大統領弾劾・罷免という法秩序に従った“場内政治”へ移行する動きが出ている。

 政局への揺さぶりとして街頭闘争の過激化もありうるが、最後は遅かれ早かれ次期大統領選に向けて収斂(しゅうれん)していかざるをえない。

 「100万人の街頭闘争」で思い出されるのは、約30年前の1987年の大統領選挙だ。

 全斗煥(チョン・ドゥファン)軍事政権末期、野党・反政府勢力は学生を中心にソウル都心で民主化要求の「100万人デモ」を展開した。それに押されて憲法改正が行われ、国民の直接投票による大統領選という民主化が実現した。

 その選挙の結果はどうだったか? 「100万人デモと民主化」の流れからすると当然、それを主導した野党の革新政権が誕生するはずだったが、実際には全斗煥氏の後継者で軍人出身の盧泰愚(ノ・テウ)候補が当選してしまった。

 原因は野党陣営が分裂し金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(デジュン)両候補に票が分散したからだ。

 今回も野党陣営には文在寅(ムン・ジェイン)、安哲秀(アン・チョルス)、朴元淳(ウォンスン)各氏ら大統領になりたい有力候補が複数いる。妥協が苦手な韓国政治ではこの一本化は至難の業だ。

 危機の保守・与党陣営には1987年の再現がかすかな望みだが、野党陣営にとっては「あの悪夢」だけは避けたい。韓国政治の今後の見どころである。

http://www.sankei.com/world/news/161126/wor1611260013-n1.html
http://www.sankei.com/world/news/161126/wor1611260013-n2.html
http://www.sankei.com/world/news/161126/wor1611260013-n3.html