1:2016/10/14(金) 18:14:36.65 ID:
 中国の習近平体制に対し、1000人規模の元軍人らが北京で大規模抗議デモを断行した。中国共産党の重要会議「第18期中央委員会第6回総会」(6中総会)が24日から開かれるのに合わせた示威行為といえそうだ。景気失速を背景にして、習国家主席の「排除」を画策する動きや、目先を変える対外暴発を懸念する声もある。

 デモは11日から12日未明にかけ、中国の中央軍事委員会や国防省が入る北京市西部の「八一大楼」前で行われた。迷彩服を着た元軍人らは、待遇の改善を求めて歌を叫んだり、国旗を振ったりしたという。軍中枢近くで大規模なデモは初めてとみられる。衝突は起きなかった。

 元軍人の数について「1000人どころではない」という情報もある。米政府系のラジオ・フリー・アジア(電子版)は、12の省や市から「数千人」が参加したと伝えた。

 これだけ大がかりな動員をするには、組織の関与が不可欠だ。現に、習体制に対する軍の不満は大きくなっている。ただ事ではない事態が今、中国で起きているといえそうだ。

 「強軍路線」を掲げる習氏は、軍の余剰兵員30万人の削減表明をはじめ、大胆な軍改革を断行した。胡錦濤前政権の軍制服組ツートップを務めた郭伯雄、徐才厚の両氏も失脚させた。

 中国共産党は24日から、重要会議とされる6中総会を開く。総会を前に、習指導部の姿勢に不満を抱く勢力が、元軍人たちを動員したとの憶測も出ている。

 中国事情に精通する評論家の宮崎正弘氏は「元軍人も生活に困窮しており、中国の経済失速の深刻さを表している。今回の動きは間違いなく組織だったもので、習体制の反対勢力が主導しているはずだ。中国共産主義青年団出身者ら『団派』ではないか。6中総会後、反対勢力による軍事クーデターや暗殺が起きたり、習指導部が目先をそらすための戦争を始める可能性がある。戦争の場合、ベトナムが最も危ない」と語っている。 
 
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20161014/frn1610141550003-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20161014/frn1610141550003-n2.htm
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北京で11日に行われたデモには1000人規模の元軍人らが参加した(AP)
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北京の中国国防省(右奥)を警備するため待機する警察車両=12日(共同)
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北京の中国国防省前で、警察官に排除される迷彩服を着た男性たち=12日(共同)