1565478521.jpg 

1
:2014/04/17(木)21:50:45 ID:
【珍島(チンド)(韓国南西部)大貫智子】韓国南西部珍島沖合で起きた大型旅客船「セウォル号」沈没事故を受け、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は17日、現地を訪れ、行方不明となっている乗客の家族らと面会した。行方不明者の捜索は17日も続けられたが、悪天候もあって順調に進まず、生存者発見の朗報は届かないまま。家族らは「なぜ我々に何も知らせないのか」「(捜索を行う)海洋警察は信用できない」などと、やり場のない怒りを朴大統領にぶちまけた。

 17日午後4時、行方不明者の家族らが待機する珍島郡室内体育館に朴大統領が姿を見せると、家族らが押し寄せた。「わが子を助けてください」と手を握って涙ながらに訴える女性も。大統領は約1000人を前に壇上に上がり、「どんな言葉を申し上げたらいいのか分からない。希望を捨てずに救助の報を待ってほしい。最後の1人まで救助に全力を尽くす」と声をかけた。らに、徹底した原因究明と責任者処罰の方針を示した。

 大統領のあいさつを聞き終えると家族らは次々に立ち上がり、「なぜ詳細な説明がないのか」「生死をはっきりさせてほしい」と語気を荒らげた。海洋警察側が「500人態勢で捜索活動をしている」と説明をはさむと、「うそだ」「信じられない」とため息や怒号が飛び交う。

 約1時間にわたって話を聞いた朴大統領は、家族らが手を挙げるたびに1人ずつ「お話しください」と耳を傾けた。「生きているとのメッセージが来ている」と携帯電話を直接渡し、確認を求める女性の姿もあった。大統領はこうした情報が相次いでいることからメッセージの確認や捜索情報の迅速な提供などを同席した担当閣僚にその場で指示した。

 大統領退席から約1時間半後の午後6時半、体育館には現場の様子を映した大型モニターが設置され、家族らが画面に見入った。

 大統領はこれに先立ち、船で事故現場近くを訪れた。韓国では捜索活動の遅れが指摘され、「大統領が直接来て説明すべきだ」との声が上がっていた。

 一方、行方不明となっている高校生たちからの電話やメッセージが届いたとの情報が17日も交錯した。実際に生存が確認された例はなく、家族たちは疲労感もにじませていた。

 「息子が電話に出たの」。17日夕、体育館で高2の息子に電話をかけたところ反応があったと女性が叫び、数十人を前に再び電話をかけた。しかし呼び出し音はするが、応答はない。「ただ、かかっただけだったのでは……」とそばにいた男性。16日夜、別の女性が「弟からメッセージが来た」と叫び、体育館全体が歓喜に沸いたのとは異なり、同様の情報の多さに比べ安否情報がないことへの疲れが見え始めていた。

http://sp.mainichi.jp/select/news/20140418k0000m030082000c.html