1:2016/09/20(火) 05:13:34.68 ID:
 来年3月に開幕する野球の国・地域別対抗戦、第4回「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)の第1ラウンドが初めて韓国で開催されることになった。場所は「雨漏りするドーム」と自国メディアから揶揄(やゆ)されるソウル市の高尺(コチョク)スカイドーム(高尺ドーム)。韓国ネットユーザーからは「開催までに天井は直してほしい」と不安視する声が挙がっている。

招致に成功

 東亜日報電子版は先日、WBC第1ラウンドが来年3月初め、東京ドームと米国、メキシコの3カ所にくわえ、初めて韓国で行われることになったと報じた。

 当初は台湾で行われる予定だったが、WBC組織委員会による開催地の正式発表が遅れたため、台湾側が5月中旬に開催権申請を撤回したという。中央日報電子版はその理由について「市場規模が大きい韓国との競争で不利と把握していた」台湾側が「自尊心を保つため撤回を決めた」などと報じている。

 WBCの誘致は、韓国野球界にとってある意味悲願だった。人気面で低落傾向にある韓国プロ野球だが、2008年北京五輪で韓国代表が金メダルを獲得したのに続き、09年WBCで準優勝した際に国民の野球熱が高揚。さらに第1回から東京ドームで1次ラウンドを開催している日本に対抗する意味でも、何とか自国開催にこぎつける必要があったのだ。

切り札はドーム

 誘致の切り札が韓国初のドーム球場「高尺ドーム」だ。WBCが行われるオフシーズンの3月はナイターには寒い。韓国は日本より気温が低いため、温度調整のきくドーム球場がなければ開催できないからだ。

 高尺ドームは2007年の計画当初は何の変哲もないアマチュア専用球場として建設される予定だった。それが、騒音やナイター照明対策の必要に迫られたソウル市が途中で半分屋根のついた球場に計画を変更。その後、WBC準優勝を経て市が再度計画を見直し、全面屋根つきのドーム球場作りに着手した。この方針転換の先には当然、WBCの誘致があった。

 こうして約7年の歳月と2713億ウォン(約244億円)の巨費を投じて15年11月にオープンした高尺ドームだが、計画の変更に次ぐ変更によってかなりいびつな出来になった。完成直後から雨漏れが発生し、ドームなのに傘を差して観戦しなければならない「雨漏りドーム」、狭い座席が31席並び、トイレにもすぐ行けずオムツが必要という「おむつドーム」など、数々の異名を拝命。朝鮮日報など韓国メディアからは、ベンチに屋根がないので観客が投げたゴミが選手に当たる、天井がグレーで打球が視界から消える、電光掲示板が小さい-と相次いで酷評された。

 そのたび改修されてはいるようだが、この夏にも朝鮮日報(電子版)が天井から雨漏りが発生し、水が観客席に落ちていたと報じている(7月2日付け)。雨漏りはお披露目直後に改修したはずだが、なかなかな直し切れないようだ。

東京を横目に

 そんなドーム球場で来年3月7日から11日まで、台湾、オランダなどと第1ラウンドを戦う韓国。東京ドームでも同時並行で戦われるため、ネットユーザーからは「日本のドーム球場と比較されるだろう」と懸念する声が挙がる。

 「東京ドームに比べ小さすぎないか」(収容人員約2万人)「傘が必要なドームを世界中にお披露目するのか」「設備がお粗末な韓国のドーム球場と悪口を言われるのは時間の問題」「会足までに天井などは直してほしい」-

 中央日報などによると、韓国野球委員会の関係者は誘致当初から「収容規模が小さく、収益に支障が出る」と問題点を指摘していたという。これからキャパを広げるのは難しいだろうが、本当に大丈夫か。
 
http://www.sankei.com/west/news/160920/wst1609200009-n1.html
http://www.sankei.com/west/news/160920/wst1609200009-n2.html
http://www.sankei.com/west/news/160920/wst1609200009-n3.html
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