1:2014/04/16(水)18:22:55 ID:
元駐韓日本大使「日本の悪い面ばかり見ているのでは」

小倉和夫・元駐韓日本大使
「若者が歴史を知らないというのは非常に恐ろしいこと」
「政治家同士の戦略的対話が予測不能な危険を減らす」

小倉和夫・元駐韓日本大使は15日「韓中日関係を軍事・安全保障の問題としか考えず、政府や政治的勢力にのみ任せるというのではいけない。時間がかかっても、市民が交流する『市民外交』の精神が北東アジアにも必要」と語った。

小倉元大使は15日、韓中日3国協力国際フォーラム(IFTC)の基調演説を行った後、本紙のインタビューに応じ「今では、日本のテレビを見ると毎日韓国ドラマを放送しており、97歳のおばあさんが突然韓国語を学び始める時代」と述べた。1997年から99年まで駐韓日本大使を務めた小倉氏は「これまで10-15年ほどかけてつくられたこうした良い面を忘れ、今の『嫌韓・反中感情』のような悪い面ばかり見ているのではないか」と語った。

小倉元大使は「韓中日3カ国間で相互の依存性は高まっているが、これを後押しする制度や規範が不足しており『不均衡』が存在しているのは事実。東アジア地域で『政治的価値観』が共有されていないことも、3カ国の関係を難しくしている」「自由民主主義だけでなく『(日本の)植民地時代をどう見るか』も一つの政治的価値観。韓中と日本が互いを理解するプロセスが必要」と語った。

小倉元大使は「韓中と日本の歴史的経験は異なる。経験してきたことに基づき歴史を見る方法も互いに異なることから、これを百パーセント一致させることはできないが、互いにどういう違いがあるのかを認識し、理解すべき。他人の歴史観について何か言う前に、それぞれ自分の歴史をよく知ることが重要。日本人は日本の歴史について十分な認識を持っていないので、韓中との問題をどのように解決していくべきか、困っている。若い人々が歴史を知らないというのは、非常に恐ろしいこと。日本でもそれは言える」「知識人同士、政治家同士の『戦略的対話』があってこそ、予測不能な危険を減らすことができる。現在、東アジア地域では沈黙することで不快感を表現し、抗議を表現するという非言語的な意思疎通が行われているが、果たしてこれは良い方法なのか」と語った。

パク・スチャン記者 , 金真明(キム・ジンミョン)記者
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/04/16/2014041602910.html

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