中国 
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:2016/09/11(日) 09:10:19.45 ID:
 【北京=永井央紀】
 
 中国共産党は10日、天津市トップの黄興国・市党委員会代理書記兼市長を「重大な規律違反」の疑いで取り調べていると発表した。詳しい理由は明らかにしていないが汚職や昨夏に天津で起きた大規模爆発事故に関連するとみられる。事実上の失脚となる。黄氏は習氏の元部下で関係が近いとされ、来秋の共産党大会に向けた権力闘争激化が影響した可能性がある。

 党中央規律委員会が発表し、国営新華社など中国メディアが一斉に伝えた。黄氏は浙江省出身で、習氏が同省に勤務していた時期に部下として仕え関係を深めたとされる。天津市は2014年末に当時の書記が党中央組織に転出して以降、書記ポストが空席となり市長の黄氏が代理書記を兼務していた。

 黄氏には書記に昇格するとの観測もあったが、15年8月に天津市で170人以上の犠牲者を出した爆発事故が発生すると、黄氏の責任を問う声が出て立ち消えた。黄氏自らも事故直後の記者会見では「私には逃れられない責任がある」と明言したが、その後も代理書記にはとどまった。習氏が擁護しているとの見方が多かった。

 習指導部が摘発した対象は、江沢民・元国家主席につながる人物が多かった。周永康・元党政治局常務委員が典型例で、胡錦濤・前国家主席の元側近である令計画・元全国政治協商会議副主席も失脚した。習氏に近いとされる地方トップが摘発されたのは初めて。

 中国は来秋の党大会で最高指導部を大幅に入れ替える。人事をめぐる党内の権力闘争の激化が、今回の摘発の背景にあるもようだ。権力基盤を固めてきた習氏だが、最近は「強権的な手法に対する反発が強まっている」(党関係者)。元部下の失脚で習氏の求心力に影響する可能性もある。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM10H5H_Q6A910C1FF8000/ 
 
=管理人補足=
ご参考までに。