1:2016/09/09(金) 08:05:36.18 ID:
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 昨年流行語にもなった中国人観光客による日本製品の「爆買い」は、非理性的な消費活動だったと言える。後先を考えず我先にと買いあさる消費活動に「その後」を考える余裕はない。日本の家電製品を買って帰った市民が、「その後」の問題に苛まれ始めているようだ。

 中国メディア・ 柯橋日報は8日、日本で購入した電子炊飯器を巡って、修理上の面倒が生じているとする記事を掲載した。記事は、ある女性消費者が昨年末に日本から買って帰った日本メーカーの電子炊飯器を使用してプラグを差し込んだところ、全く作動しなくなったという事例を紹介。この女性は中国と日本の電圧差を知らず、変圧器を使わなかったために炊飯器が故障したことを説明するとともに、「現地にはメーカーの拠点がない。自己責任ゆえ日本に修理に出せば、発送料だけでもかなりの費用が掛かる」と女性が途方に暮れていることを伝えた。

 そのうえで、中国国内ブランドの修理店が「国外製品の購入は便利だが、アフターサービスが大きな問題になる。一部メーカーはグローバルなサービスを展開しているが、その手順は簡単ではない」と語ったことを紹介。市井にある個人修理店の経営者が「ここ2年、確かに外国家電の修理が増えている。一番多いのは220ボルトの電圧による故障だ」と語るとともに、修理技術自体は難しくないものの、コンプレッサーや制御装置などの部品を取り寄せることが困難であり、修理できない状況であると説明したことを伝えている。

 記事は、「日本の温水便座は軟水向けであり、(硬水の)中国で長く使えばノズル詰まりなどの問題が出る」、「日本の炊飯器で美味しく炊けるのは、現地のお米とも関係がある」という専門家のコメントを紹介するとともに、「決して外国のものを盲目的に信じてはいけない。自分に合ったものこそ最良のものなのだ」と理性的な購入を呼びかけた。

 電圧の違いを理解していない消費者が、日本国内の電圧である100ボルトにしか対応していない家電製品をなんの疑問もなく購入し、何の疑問もなくプラグを中国のコンセントに差し込む状況こそ、「爆買い」が理性に欠ける行為であることを示す証左の1つと言える。このような「痛い目」に遭った人は決して少なくないだろう。その昔、日本から持ち込んだパソコンの電源が100ボルトにしか対応していなかったことに気付かず、中国のコンセントに差し込んでしまい、煙を出してしまったことがある。幸い電源部分の交換だけで済み、本体がお陀仏にはならなかったが、他人の事は笑えない。
 
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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