1:2016/05/31(火) 16:29:29.56 ID:
韓国医薬品の輸出が去年、23億ドルを超え、これまでで最も多くなりました。

韓国製薬協会がこのほど公表したまとめによりますと、2015年の医薬品の輸出は23億800万ドルで、前の年に比べて30%近く増え、過去最高となりました。

2015年の韓国の全体の輸出額は、世界経済の減速などで前の年より8%減りましたが、そうした中でも医薬品の輸出は大きく増え、関心が寄せられています。

一方で、医薬品の輸入額は51億5000万ドルで、前の年に比べて16.9%減り、医薬品の貿易赤字の幅は縮小しました。

医薬品のグローバル市場は世界経済の減速にもかかわらず年々大きくなっています。

韓国政府は、医薬品産業を国の未来を支える産業と位置付け、医薬品産業の競争力を高めるために各種の支援策を進めています。

政府の支援策は、個々の製薬会社の研究開発、費用節減などの努力と相まって、グローバル市場で競争力を確保するに至っています。

韓国の医薬品産業が、品質や価格の面で競争力を確保しているのは確かですが、一方ではいくつかの問題点も指摘されています。

韓国の場合、医薬品の輸出は日本や中国など、アジアの一部の国に集中しています。市場の規模が限られてしまうことになり、さらなる輸出増加は難しくなります。

韓国貿易統計振興院の関係者は、医薬品輸出の品目と輸出先が偏っているとして、アメリカやヨーロッパ、中南米諸国へと輸出先を多角化していく必要があると指摘しています。

こうした指摘を受けて、韓国の食品医薬品安全処は、医薬品の輸出を増やすための官民共同の協議体を構成し、品目の多様化、輸出先の多角化を模索することにしました。

一方で、韓国医療産業のグローバル化も進んでいます。

治療目的などで入国し、韓国の医療機関で治療を受けた外国人患者は2009年に6万人余りでしたが、2014年には26万人余りに、4.4倍も増えました。

美容・整形と観光を兼ねた外国人の入国だけを見ますと、2009年に9000人余りだったのが、2014年には7.5倍の6万6000人余りに増えました。

治療目的で韓国を訪れる外国人患者は年々増える傾向にあり、ロシア、中国、中央アジア、中東地域などから多くの患者が訪れています。

韓国医療機関の海外進出も増えていて、2015年までに18カ国、141件に上っています。

最近の例を見ますと、韓国の国際聖母病院はアラブ首長国連邦のロイヤル病院の共同運営を始めましたし、ソウル大学病院はアラブ首長国連邦の王立病院の委託運営にかかわっています。

KBS WORLD Radio 2016-05-29
http://world.kbs.co.kr/japanese/news/news_hotissue_detail.htm?No=10055514
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