1:2016/02/25(木) 18:49:29.27 ID:
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ライフルを手に旅館に立て籠もった金嬉老=1968年2月

 韓国には「日本の韓国人差別と闘った義士」が、どうしても必要なのだろう。そのためには、真相を隠し、新たな伝説をつくることぐらい朝飯前。どうやら、殺人犯の金嬉老(キム・ヒロ、2011年3月死去)を「反日の英雄」から「反日の義士」に格上げするための“捏造加嘘”(ねつぞうかきょ=筆者の造語)が静かに始まったようだ。

 48年前の事件といえば、60歳以上の人でなければ、はっきりとした記憶がないだろう。事件の当事者たちも次々と鬼籍に入っていく。捏造加嘘による創史には、ちょうどいい頃合いだ。

 「殺人犯の金嬉老」と聞いても、若い読者は知らないだろう。

 事件は1968年2月20日、静岡県清水市(現・静岡市清水区)のクラブで発生した。暴力団員から借金の返済を迫られた日本生まれの在日韓国人、金嬉老が、猟銃で暴力団員2人(うち1人は未成年者)を射殺した。そのまま、同県榛原郡本川根町の寸又峡温泉の旅館に逃げ、旅館の経営者や宿泊客ら13人を人質にして、猟銃とダイナマイトを武器に88時間、立て籠もった末に逮捕された。

 彼は裁判で「朝鮮人差別」が事件の背景と主張した。無期懲役になったが、99年に仮釈放されると同時に、韓国に出国した。その際、彼のために32坪のマンションを提供したのが、現代財閥の一族で、元国際サッカー連盟(FIFA)副会長の鄭夢準(チョン・モンジュン)だ。

 「反日の英雄」には多額の義援金が集まった。2001年には、韓国で結婚した妻が6000万ウォン(現在のレートで約550万円)を持ち逃げする事件が起きたほどだから。

 彼は、小学校5年で退学処分を受け、終戦の時は少年院にいた。その後も窃盗や横領で服役している。韓国に住みついてからも、愛人の夫を殺害しようと暴力を振るい有罪判決を受けた。

 今年2月20日の中央日報に「48年前の『金の戦争』と日本のヘイトスピーチ」というコラムが載った。

 「借りた金を返せと脅迫していたヤクザが『朝鮮人、汚い豚野郎』と言って悪口を浴びせたことから怒りが爆発した。金嬉老の人生を押さえ付けていた差別と暴力、日本の警察の不当な待遇など苦い記憶が一気に胸を駆け上がったのだろう」として、殺人事件までの金の前歴にも、韓国での振る舞いにも触れないまま、今日の日本の「ヘイト」に結びつけている。

 経済メディアのマネートゥデイも同じ日に「日本最長期囚キム・ヒロ事件」という記事をアップしている。

 こちらは「歴史の中の今日」というシリーズ物だが、「50年前」ならともかく、なぜ「48年前」という半端な回顧なのか。マネートゥデイの記事も、前歴や、韓国に渡ってからの事件には何も触れないまま、「日本の差別と闘った英雄」物語になっている。

 韓国の高年層なら「あの男のことを…」と思うかもしれない。が、若い世代の中には「そんな英雄がいたのか」と胸をときめかす者もいるだろう。この先、どんな捏造加嘘が進み「事件から50年」にはどんな記事が載ることか。 (敬称略)

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。
主な著書に「韓国人の経済学」(ダイヤモンド社)、「悪韓論」(新潮新書)、「呆韓論」(産経新聞出版)、「ディス・イズ・コリア」(同)などがある。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160225/frn1602251140002-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160225/frn1602251140002-n2.htm
 
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