1:2016/02/21(日) 18:18:49.65 ID:
 北朝鮮のミサイル発射があるたびに、(韓国初のロケット)羅老(ナロ)号(KSLV-I)に対する批判が聞こえてくる。ロシア製の1段ロケットを買って打ち上げるしかなかった韓国のロケット技術のレベルを疑う。純粋な韓国製ではない上、ロシアとの協力もうまくいかず、技術開発が遅れたということだ。

 厳密に言えば、独自にロケットを開発した国は一つもない。世界最強の米国とロシアも第二次世界大戦で負けたドイツのV2ロケット技術を基に開発した。北朝鮮の長距離ミサイルも、技術をロシアのスカッドミサイルから得たものだ。軍事用に転用されるロケット技術は、国際的に販売・移転が不可能だ。こうした状況で韓国はロシアを引き入れ、羅老号を共同設計・製作して技術習得の機会を得たのだ。羅老号の開発を通じて技術を習得できていなかったら、韓国型発射体(ロケット)を自力で開発することは不可能だったかもしれない。

 だが、韓国のロケット開発はいくつかの理由から北朝鮮よりもはるかに遅れて始まったのも事実だ。北朝鮮は韓国よりも少なくとも20年以上長い間、長距離ミサイル(ロケット)技術を開発してきた。その結果、2012年末の光明星3号に続き、今回、光明星4号の打ち上げに成功した。この分野に携わってきた科学者としては非常に遺憾だ。

 今、国民の多くは韓国のロケット技術と北朝鮮のロケット技術の格差を心配している。「北朝鮮は独自の技術で成功したが、韓国はロシア製1段ロケットでやっと打ち上げているではないか」という批判の声も聞く。断片的に見れば、北朝鮮の打ち上げ成功は技術的な面で韓国を圧倒しているかのように見える。しかし、北朝鮮のロケット技術はこれ以上伸びる可能性がない。光明星4号に装着された1段目のロケットは推力27トン級の液体エンジン4基が付いたものだ。つまり、1段目のロケットの総推力は100トンを少し上回る程度ということだ。したがって、ロケット上端部に載せる弾頭の重量は200㎏以下と推定される。理論的に見ても、搭載可能な弾頭重量が500㎏を越えることは困難だ。

 しかし、韓国が現在開発中の韓国型発射体は、1段目のロケットに75トン級エンジン4基を結合するものだ。よって総推力は300トン級で、ロケット上端部に1500㎏の衛星を載せて宇宙に送ることができるレベルとなる。羅老号事業の過程で独自に30トン級エンジンと主な構成品を開発した経験が、韓国の技術で今の75トン級エンジン開発に着手する足掛かりとなった。

 ロケット開発には数兆ウォン(1兆ウォン=約930億円)という莫大な開発コストと、10-15年という長い年月がかかる。先進国でもそうだったように、多くの失敗を経なければならないという特性もある。韓国は、国の宇宙開発計画に基づいて2002年にKSR-III液体推進科学ロケットを、13年には羅老号を打ち上げ、現在は韓国型ロケットを開発している。北朝鮮のミサイル発射を見て、韓国のロケット技術のレベルを心配する必要はない。開発の開始が遅かったことは非常に残念だが、国の宇宙開発計画に基づき、短い期間にかなりの成果を挙げている。おそらく20年には北朝鮮の光明星よりもはるかに性能の良い韓国型発射体がお目見えするだろう。それほど遠い日のことではないと確信している。

趙光来(チョ・グァンレ)院長=韓国航空宇宙研究院

ソース:朝鮮日報日本語版【寄稿】北の「光明星」をはるかにしのぐ韓国製ロケット
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/02/20/2016022000553.html