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:2016/01/03(日) 12:34:20.19 ID:
産経新聞 1月3日(日)11時13分配信

 韓国最大の鉄道車両メーカー「現代ロテム」の経営に、黄信号がともっている。本業のもうけを示す営業損益が、2015年1~6月に130億ウォン(約13億円)の赤字に転落。2012年に1兆7000億ウォン(1740億円)だった鉄道の海外受注額が、15年1~9月までの間はわずか800億ウォン(81億円)と10分の1以下に落ち込んだのが大きな要因だ。受注低迷が続けば、大幅な人員削減を迫られる恐れもある。

 ■工場長が悲鳴「存続の危機だ」

 「韓国の鉄道車両産業は存続の危機にひんしている。政府の支援が必要だ」

 15年11月、現代ロテム昌原工場長のチャン・ヒョンギョ専務は、現地記者との懇談で悲痛な声を上げた。中核事業だった鉄道部門は1~9月期も222億ウォン(約23億円)の営業赤字となった。深刻なのは海外からの鉄道受注額の減少だ。

 現代ロテムは、1999年に現代自動車傘下の現代精工と大宇重工業、韓進重工業の鉄道車両事業部門を統合して発足した。財閥系大手の合併で、鉄道車両メーカーとしては韓国で独占的な地位を占める。政府の鉄道インフラ輸出推進策を追い風に、ピークの2012年には鉄道の海外受注だけで約1兆7000億ウォンの売上高を計上した。

 しかし、鉄道の海外受注額は13年に1兆4000億ウォン、14年は6000億ウォンと急速に減少。今年1~9月期の海外受注額は800億ウォンにまで減少した。海外受注減少の要因として、現代ロテムが強調するのが、中国勢などとの受注競争の激化だ。チャン専務は「海外の受注が急激に減少した。中国や日本、米国、フランスは政府が海外鉄道の受注支援に乗り出しているのに、韓国では孤立無援だ」と嘆く。

 ■半数がリストラ?

 中国は昨年、中国北車と中国南車の二大車両メーカーを統合し、国営鉄道車両会社「中国中車」(CRRC)を発足。習近平国家主席のトップセールスなどにより、今年に入ってインドネシアの高速鉄道建設で日本に競り勝ったほか、米国ラスベガス-ロサンゼルスの高速鉄道事業などを相次いで受注した。

 一方、日本も事業費約1兆8000億円のインド高速鉄道建設計画をめぐり、15年12月の日印首脳会談で新幹線方式の採用に合意した。巨費が動く大規模なインフラ建設の国際受注競争は、技術力や資金力など国力の差を端的に象徴する。

 現代ロテムの受注残高は現在、国内外あわせて約4兆ウォン(約4100億円)で、受注が急速に回復しない場合、来年末には生産調整に追い込まれる恐れもある。「約8000人の現場従業員のうち、半数が職を失う恐れもある」と深刻な指摘もなされている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160103-00000505-san-bus_all