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 (台南 12日 中央社)

 台南市内にある南部科学工業園区で大規模な遺跡の発掘作業が進んでいる。約5000年前の人々の営みを伝える遺跡からは炭化した米が大量に見つかっており、台湾最古の米ではないかとみられている。

 発見したのは中央研究院・臧振華研究員らのグループ。米以外に粟や動植物関連の出土品が見つかった。台湾の農業文化の起こりとその変遷が分かるのではと期待が集まる。

 1996年から調査が進む同地は台湾考古学史上最大規模の遺跡群とされ、現在までに存在が確認された遺跡58カ所のうち、34カ所、9万平方メートルで発掘調査が行われた。

 臧さんによると、同地で発掘される遺跡の年代は300~5000年前と長く、分類上で10の時代に跨るという。陶器や石器、鉄器などの生活に関わる出土品のほか、動物の骨や植物の種子なども見つかっている。

 出土した5000年前の米について同研究院の李匡悌研究員は、米粒の大きさが揃っていることから、この時にはすでに一定の栽培技術があったのではと推測する。ただ、当時の農作業は水牛など動物の力に頼っておらず、重労働により脊椎や膝に疾患を抱える人が多かったとみている。

 臧さんは現在、出土品の整理に余念がない。オーストロネシア文化への理解を深めるため、今後はハワイの人類学者にも協力を依頼するつもりだと話している。

(林孟汝/編集:齊藤啓介)

フォーカス台湾 2015/08/12 15:13
http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201508120005.aspx